【twst】巡る刻の中で3度目の①【リリア夢】 (ページ47)

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席に戻ると、エースは遅いじゃんか、と笑ってから、わたしの手元を見て目を丸くする。

「え、まさかだけどお前、ラギー先輩にサンドあげちゃったの！？」

「ああ、ラギにいに必要だったらしいからあげた」

「え！？あんなに苦労してとったのに！？」

「大した労力じゃなかったぞ。……ほら、エースもはやく食え。きっとうまい」

「いや、あのな……」

エースは手元にサンドを持ったまま、大きくため息を着く。
首を捻ると、エースはそのまま。

サンドを、歪に半分にちぎる。

「よ、っと。だいたいこれで半分だな。ほい」

「……なんの真似だ？」

「そりゃーこっちのセリフよ。なんで俺、食べるもんなくなったダチの前で高級サンドもぐもぐしなきゃいけないワケ？一緒に食ってこその、昼飯でしょーが！」

そう言って、エースはわたしの手に、半分になったサンドを握らせた。
ぎゅう、とエースの手がわたしの手を握る。……大きくて、細くて、骨ばっている、手。
対して小さなわたしの手。

「……よし、食おうぜ、戦利品！」

に、と笑って、エースはサンドを頬張る。
わたしも一緒に笑って、エースと一緒にサンドの半分を食べた。