【twst】巡る刻の中で3度目の①【リリア夢】 (ページ5)

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ガチャリ、と音がして棺桶があいた。
薄暗い部屋だ。わたしを連れてきた仮面の男が、さあこちらへ、と手でさす。
その方向へ、わたしは歩いていく。

……そこには、列があった。

「待っている間にこれを着なさい」

ローブを深く被った人に、同じものを渡される。
……柔らかな、上質な手触り。きっと、売ったら高く売れる。いくらになるだろう？

「……どうしたの。着方がわからないのかしら？ルーク」

「ウィ、さあ新入生君。式典服を着ようか」

入れ替わりに近寄ってきたのは、サラサラとした金髪を切りそろえた男。こいつも、同じローブを深く被っている。
わたしは手伝われながら、なんとか同じローブを着た。

「……キミは大変な暮らしをしていたようだね？どこから来たんだい」

「夕焼けの草原だ。お前はどうせ輝石の国あたりか？良い暮らしをしてそうだな」

「ノン！そんなことないさ。私も夕焼けの草原出身なんだ。……そんなに警戒しないで。さあ、鏡の選定を受けに行ってごらん。我が寮だったら、私が手取り足取り教えてあげるよ」

「余計な世話はいらない。……あ。着せてくれて、ありがとう」

列を進めようとして、思い出してふりかえって礼を言うと、金髪の男は優しく笑って手を振り、去っていく。
そして、わたしの後ろにまた、ローブを着せられたやつが並ぶ。

……選定、ってなんだ。
よくわからないけど、従う他なさそうだ。