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「お前が気に入った、あの白馬はな……まだ学園へ来て日が浅く、警戒心が強くて、俺やリドルでも手を焼いてたんだ。……もしよければ、あの子の面倒を任せてもいいだろうか？」
あの子。
わたしとおなじ、怖がりで、警戒心が強くて。
強がりなあの子。
「……構わない。わたしとよく似ているんだ」
「……そうか。では俺も……気をつけなければお前に蹴られるな？」
「え」
シルバー先輩が冗談を言うような人だと思っていなくて驚くと、シルバー先輩は少し意地悪そうに微笑む。
「よく似ているんだろう？……なら、あの子を理解すれば、お前への理解に繋がるな」
「わたしのこと理解してどうするんだ？」
「どうもなにも……大切な後輩のことを、いざと言う時に守れるようにしておきたいだけだ」
「たいせつな、こうはい……」
シルバー先輩の言葉が、なんだかあたたかく心に響いて、くすぐったくなった。
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作者名：リュウ | 作成日時：2020年8月7日 13時
