【twst】巡る刻の中で3度目の①【リリア夢】 (ページ21)

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そんな調子で一日が終わる頃には、わたしの悪い噂は学年にも流れていっていたようで。

字がよめない。
言葉遣いは悪い。
態度が悪い。
そんな、新入生のディアソムニア生。

ディアソムニア生からは面汚しだと。
他寮生からはこんな奴もディアソムニアにいるのかと笑われ。

まあ。
悪く言われることなんて慣れすぎて、別になんとも思わないのだが、気にかけてくれていたのはエースだ。

「ちょっとちょっと！まだ今日は初日じゃねーか！ちょっと授業受けたらAだってすーぐビッグになるかもしんねーじゃん！」

「エース、いい。言わせておけ。事実だ」

「でも……」

まだ何か言いたげに、エースは口を紡ぐ。
……まだ警戒心も消えないし、こいつは何か隠しているが、良いやつの側面もあるようだな、と思った。

「……で、放課後、体験入部はどうすんの？A」

「たいけんにゅうぶ？」

「部活だよ、部活！」

「……ぶ、かつ」

「……お前、もしかして学校自体初なの！？……なんつっか、授業以外で、他の活動を、色んな奴とやる、みたいな感じ。……改めて言葉にするとめんどいなぁ」

「そんなものがあるのか」

クラス、とも、学年、とも、寮、とも別の群れがあるのか。

「……せっかくだし、一緒に回っちゃう？」

「……じゃあ、一緒に行く」

そうしてわたしは、エースと体験入部とやらに行くことになった。