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第8話 ページ9

「若利!!!」



「Aか。久しぶりだな。」



私の予想通り、控え室にいたのはかつての同級生、牛島若利だった。



彼は学生の頃から全国三本の指に入るエースと言われるほどの活躍をしていて、卒業した今はプロチームに所属し日本代表にも選出されるほどだ。



「ほんと、まさか若利とこんなところで会うとは。」



「俺も驚いた。」



「いや全然驚いた顔してないけど……」



ふっ、と若利が笑みをこぼす。



ドキッ。



心臓が音を立てるのがわかった。




コンコン、ガチャ。



「Aさん。そろそろ打ち合わせ始めますよ。」



「あ、すいません。了解です。」



「じゃあ部屋移動しなきゃだね。」



「あぁ。」



私たちは打ち合わせをする部屋へ向かった。

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作者名:りりこの樹 | 作成日時:2021年4月1日 14時

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