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第4話 ページ5

Aside



「私の嫁になってください!!!」



「え、?!」



普段無表情な彼が驚く顔を見てしてやったりと思ったり。



これは冗談で言ってる訳では無い。マジである。



一人暮らしになって痛感したが、やっぱり家事ってめんどい。別にできない訳では無いけど、面倒くさがりな私が仕事で疲れた後に家事をやるなど無理な話だ。



第一、私はとてつもない怖がりなのだ。一人暮らしになってから2年たった今でも、夜1人でお風呂に入るのが怖くて、朝に入るか近くの銭湯に行ったりしてるくらい。




友達にシェアハウスしないかと声をかけたが、みんな彼氏だの実家がいいだのなかなかOKを貰えない。





別に私は正直そこそこエリート街道を突き進んでるのでお金はある。





太一がお金に困っているのなら、家事をやってもらう代わりに私の家に住まわせて、専業主婦的なな感じになってもらえば……あれ、お互い得では?とおもったのがきっかけ。


「え、……てか男住まわせちゃっていいんすか。」




「別に気になんないや。私太一好みじゃないし。」




「失礼ですね……まあ俺もカワイイ系の小柄な子が好きなんで。Aさんを好きになることはないので安心してください。」




「ぐぬ……失礼なヤツめ……」



「お互い様ですね。」




そういえば太一、前にふわふわした感じの女の子と2人で歩いてるのを見たな。あーゆー感じの子が好きなのかな。




「で、どうなの。なるかならないか。」




「嫁に?」




「うん。」




「嫁ってのは納得いきませんけど……」



――――――――――

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作者名:りりこの樹 | 作成日時:2021年4月1日 14時

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