Cloudy ページ9
マサイSide
カーテンの間から清々しい程の朝日が差し込む。俺は目を開いた。隙間から入り込んで来るその青い光に、思わず目を細める。
決行日、当日。
心の内は不安で成らない。
モトキは「もしも別れることになった時の為」と言っていた。けれどこんなことをしなくても俺は別れる気は無いし、このスキルをなにかに使うことはないだろう。
けれど、シルクに別れを告げられてしまった時のことを考えると怖くなる。
このままで良いのだろうか。そうなった時、俺はシルクに迷惑を掛けずにYouTubeを続けることが出来るのか？
...きっと無理だ。未練たらしく、ズルズルと引き摺り続けることになるだろう。そんなことになったらシルクと顔を合わせるのが気まずくなるし、メンバーにも迷惑をかけてしまう。
一番、シルクに嫌われたくない。
マサイ「...もう嫌われてるか」
そう言い、起き上がって目を擦る。
正直、付き合った時から不安だった。俺は見ての通り馬鹿だし、人の好かれる様な点なんて無い。ぼーっとしてたら虐められそうな人種。
シルクとは、格が違う。
そう一人で落ち込んでいると、家のチャイムが鳴った。のろのろと立ち上がりドアノブに手を掛ける。
モトキ「おはよっ！」
マサイ「...なんだモトキか」
モトキ「なんだってなんだよ」
頬を膨らませ怒ったフリをするモトキに、思わず表情筋が緩む。
「シルクだったら」と、期待してしまった。
付き合い始めた頃は、良く迎えに来てくれたものだ。シルクも少しはその気があったのだろう。今はもうメンバーに連れられてからしか顔を見てないが。
モトキ「...マサイ、そんなこと考えちゃ駄目だよ」
マサイ「別に何も考えてないよ」
モトキ「そう？顔がちょっと強張ってたから」
そう言い、両手で俺の顔を挟むモトキ。俺はその優しい顔に眉を下げた。
マサイ「...モトキって優しいよね」
モトキ「ははっ、ありがと」
そう、優しい。
でも、その優しさが俺には苦だった。
モトキ「さっ、早く部屋入ろ！スケジュールに遅れない様にしなきゃ」
マサイ「...うん」
威勢良く、俺の家に乗り込んで来るモトキに笑みを零す。俺は鍵を締め、頼もしいモトキの背を追った。
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綾瀬凛利(プロフ) - カフェモッカさん» コメントありがとうございます！シルマサ良いっすよね...まぁこれ書き終わったらマサシル書く気なのですが...ていうか神作とか程遠すぎて笑えます笑 ありがとうございます！ (2021年4月18日 22時) (
レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
カフェモッカ(プロフ) - はわわわわ……今回も神作過ぎる…。マサシルも好きだけど、シルマサも良いですよね！更新お疲れ様です！ (2021年4月15日 20時) (レス) id: 9647e7edc3 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - 魔朝さん» 魔朝さんこそ、お疲れです！ (2021年4月6日 0時) (レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
魔朝(プロフ) - 深夜にお疲れ様っス！ (2021年4月6日 0時) (レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - 魔朝さん» 大丈夫ですよ！これ以上はチャットになるので、ボードに書き込ませていただきますね！ (2021年3月9日 17時) (レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/ririkinjo1/
作成日時：2021年3月7日 22時
