参・柱に好かれていない柱が無惨＋aに好かれ…求婚される話

箭奶 華夷光 ページ34

華夷光side









僕は、




Aに救われた。




僕は、




髪の色が気持ち悪いからと言って、




親に好き勝手扱われて、




捨てられたんだ…




Aは、




どんな時でも、




僕の側に居てくれた。




僕の話を、




静かに聞いてくれた。




そんな、




自分の事は後回しで、




先に他の人を気にかける…




そんなAだったから、




そんなAに救われたから、




Aを守ろうって思えた。




でも、




僕はどうしてる…………？




僕は全くAを守れていない。




いつも気付くのが、




遅れるんだ。




その時には、




手遅れだった…









『華夷光、いつもありがとう』




『大好きだよ？』




『華夷光、一緒に出掛けようよ！
新しく、洋服屋が出来たんだって！』




『華夷光、大丈夫だよ』









今度こそ、




助ける。




今度こそ、




必ず手遅れにはさせない。




だからさ、




いつもみたいに笑顔で、




華夷光




って呼んでよ。



お願いだから…

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