第二話 ページ4
「conny！ちょっと頼みがあるのだけれど、いいかしら？」
「嫌と言ったら、アンタは引いてくれるのか？」
「それはちょっと…聞けないお願いね。」
午後。Angelの部屋から抜け出したらしいNaggets(因みにフルネームはFat naggets(太った揚げ肉)。いいセンスしてるよ、全く。)と戯れていると、Charlieが買い物袋を片手にこちらにやってきた。
用件は、やっぱりというか、食料の買い出しだ。
このホテルのオーナーである彼女は王女様だから、ここはお金には困らない。羨ましいこった。
特にやることもないので、さっさとNaggetsを相手に押しつけて外に出る。
相変わらず鉄と煙の匂いで満ちている。そこら辺にはゴミのようにバラバラに食い荒らされた死体。
地獄に来てまだ一年も満たないが、早くもこの光景に慣れ始めていた。慣れって怖いな。
「えーと…チーズに、トマト、小麦粉…ピザでも作る気か？結構チャレンジャーだよなあのお姫様…
あとは鹿肉…鹿肉？鹿肉なんて何処で買うんだ？肉屋か？肉屋ってどこだ…？」
独り言をぶつぶつ言っていたら、いつのまにか知らん場所に来てた。
The・迷子。
参ったな、まだここら辺の地理には慣れてないんだが…
「おい、そこで何してる？」
「あ？」
暫く行ったり来たりして、振り返ったらテレビ頭がいた。なんだコイツ。
「あー、ちょっと人探しをな。」
「人？Angelに会いに来たのか？」
「アンタもしかしてVoxって奴か？そうじゃないよ、meat(meetと引っ掛けている)さ。」
「…？…ああ、なんだ迷子か。」
「察しがいいな。肉屋って何処だ？」
軽く事情を話したら、なんと連れてってくれるらしい。親切だな。舌を取られる準備をしておこう。
お互いに人伝てに話を聞いていたので、軽く自己紹介しながら駄弁って歩く。
途中何人かの女の悪魔が死体を貪っていたり、通りかかったカフェで見覚えのある苺色を見かけたりしながら、ようやっと目的地に辿り着く。
「じゃ、俺はここで。」
「ありがと、助かったよGoogleセンセイ。」
「俺はマップじゃねえ。もう迷うんじゃねえぞ…げっ」
Voxが俺の後ろを見て顔を引き攣らせたので、何事かと後ろを振り向く。
「Vooooox…ここにいたのか。仕事を抜け出して何をしてる？」
「Valentino…アンタこそなんで此処にいんだよ。」
「サボってるどっかの液晶野郎を探しに来たんだよ馬鹿野郎。」
こっちのお嬢さんは？と、派手な格好のハートサングラスがこちらを向いた。
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桜もち(プロフ) - 続き……続きをください………！！！、！ (1月23日 11時) (
レス) @page8 id: eb3e4608b9 (このIDを非表示/違反報告)
「「ﾊﾀﾞｶﾏﾌﾗｰ」」 - ｱ"ｧｯ....またこんなところに神小説が...好きすぎる....（爆散）無理せず更新頑張ってネ、続き楽しみにしてます！ (2022年3月6日 1時) (レス) id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - ミクさん» とても嬉しいお言葉をありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう尽力させて頂きたく思います。 (2022年2月25日 9時) (レス) id: 36c64675ec (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 性格がめちゃくちゃ好みです!! 続き楽しみにしてます!! (2021年3月28日 22時) (レス) id: 9fa2aabb56 (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - ぽんさん» コメントありがとうございます。外したと思っていたのですが外れてなかったんですね…確認不足でした。申し訳ありません。ご忠告ありがとうございます。 (2020年11月27日 0時) (レス) id: 36c64675ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリカ | 作成日時：2020年11月25日 22時
