ﾘｸ【gt】誤って惚れ薬飲ませてみた ページ16
あの一件以来、急にこのお店に人が来るようになった。
昨日頼まれたポーションの調合で忙しい。
何か怪しい注文だったんだよなぁ「惚れ薬のポーションを無色透明にしてくれ」って言ってたけど。
もう考えるの面倒くさいや←
ｶﾗﾝ
gt「薬屋〜」
「あ、れっどぶるの人！」
gt「…その呼び方どうにかならん？」
「はいはい、ぐちつぼさんね
それより今日は何を持ってきてくれたの？」
指を弧を描くように回せば、目の前に数個見慣れない薬草が現れる。
魔法かな？
gt「別にお前のために持って来た訳じゃなくて
頼まれてここに運んでるだけだから」
「でもありがとう
薬草ほとんど使い果たしちゃったから助かるよ」
誰に頼まれてるか教えてくれないのはなんでだろう？
目線も合わしてくれないし…まあなんでもいいか。
いつもの定位置に座ったのを横目で見て、私はお茶を入れる。
あ、お菓子も作ったっけ。ついでに出してあげよう。
gt「…いいな」
「ん？何が？」
お茶を入れていたら、こっちを見て言われた。
gt「ぁ……口に出てた？
いや、その…店の雰囲気がいいって意味な！」
「あー、結構森の雰囲気と合ってるでしょ」
gt「うん、ほんと、こじんまりしてる感じいいと思うわ」
視線を逸らして店内を見渡すぐちつぼさん。
なんだか、よそよそしい？
目を合わせてくれない。
よく来てくれるし嫌われてはいないと思うんだけど…
gt「またポーション増えた？」
「うん、色々試行錯誤しててね」
「種類増えたな」と言いながらお菓子を口に運んでる。
「変身薬作ろうと思ったけど失敗して、ただの透明な甘いシロップができちゃったんだ
そのお菓子の味付けに使ってみたんだけどどう？」
gt「んー、普通だな」←
「お世辞でも美味しいって言って欲しかったなぁ…w」
何か薬買っていくのかな、と思っていたら不意に彼の動きが固まった。
「…？」
あ、口にお菓子のかけらがついてる。
ぼーっとしてるから取ってあげよう、と手を伸ばした。
ｶﾞｼｯ
「え」
gt「お前にこの店勿は勿体無いだろ」
「なに、どういう…」
gt「腕良いし、絶対こっちで商売した方が売れる」
「でもさっき『こじんまりしてる感じいいと思う』って言ってたのに」
gt「俺の言ってる意味わからん？」
急すぎでは…！？
赤い瞳の刺すような視線に耐えられない。
gt「一緒に来て欲しいってことなんだけど」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒狐 - エッっ、好き（（唐突な告白,薬屋てっ設定もいいし言葉選びもすごい、更新応援してます!! (11月15日 11時) (
レス) id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - Mentaikoさん» ありがとうございます！アホほど期間空いちゃったのに見てくれる方がいて滅茶苦茶嬉しいです！！ (2023年2月8日 10時) (レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - 昔よく見てて、更新してくれないかな、などと考えてたんですけど、更新してくれてありがとうございます！！！！好きです！！！(((((←←←←←← (2023年2月8日 6時) (レス) @page26 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - 綾崎さん» 頑張って更新再開していきます！ありがとうです！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - アリスさん» 返信遅れてしまってごめんなさい、楽しんで読んでくれてありがとうございます！！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりべら | 作成日時：2022年9月19日 20時
