【ら運営】転生したら言葉通じなかったわ【gnki】

空から見下ろす夜景 ページ15

(you視点)








｢やっばーいここどこー(白目)｣




私迷子なり過ぎ案件ですねこれは。いや自業自得か。

レウさんに自室に連れていってもらった時に｢よっしゃ暇だしここ広そうだし探検しよっ！(？)｣とか思わなきゃ良かった。

というか何階なのかすら分からない←




｢上あがったら2階かな？｣



階段をのぼった。

すごい、夜風が吹いてる。

あ、これ屋上じゃん(方向音痴すぎん？)




｢……よい、しょっと｣




とりあえず座ってみた。
わあ、夜景綺麗だなぁ……反対は森かな。

右半分が都会で左半分が大自然って面白いな。




ﾋﾞｭｫｵｵｵ

｢(うわ風邪強っ、)｣




ひらり、と何かが頭上を舞って、反射的に掴んだ。

赤い、マフラー？




tr｢Ф……｣




頭には“たらこ”の文字が光ってる。
覚えてる、お昼にあった赤マフラー2号の女の子だ。

風邪で飛ばされちゃったのか、と立ち上がって、おそるおそる近づいた。

じっと、無言で見てるなぁ……




｢……(これでいい、かな？)｣



首に巻いてあげた。

少し嬉しそうな、でも寂しげな表情。




｢(というか、ここに来たってことはたらこさんも夜景見に来たのかな)｣




夜景を指さして、一緒に見ようって意志を伝えた。




tr｢РФmЯyДжмхО？ кjuйфв｣




あ、最後のはAって言ってた。

私に何を伝えたいのか分からないのがもどかしいな…




ｷﾞｭｯ



｢(…？)｣




手を握られて、何事だと思った次の瞬間。

目の前の光景が一気に変わった。




｢っ、！？｣

tr｢нм,ТlщqтюАз｣




空を飛んでる光景が視界いっぱいに広がる。

何これどうなってるの！？
私鳥になったかもしれん←

だけど風は感じない。たらこさんの手もつないだまま。

目だけ、鳥かなにかの視界を見てるみたい。

これも魔法なのかな。

夜景を空から見下ろして飛ぶのはなんて綺麗なんだろう。




｢(すごく素敵だなぁ これを見せたかったんだね ありがとう)｣




同じ言葉を話せたらいいのになぁ。
初めてそう思った。

知らない世界に来たけど、もうちっとも怖くない。




tr｢dsншЕkю wдояrрЙmмрОdЖeд｣

｢(こっちの世界の記憶も、早く思い出したいな)｣




たらこさんの手を握り直す。

この世界には始めてきたから、思い出すって言い方はちょっと違和感だけど。

きっと、たらことは仲が良かったんだろうな。

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