魔女の心臓 ページ35
(rd視点)
何かが割れる音。
急いで大広間に入れば、倒れた女と、白衣の男。あとレウさん。
rd「大丈夫かレウ！」
ru「俺は平気だけど、きょーさんはやばいかも
Aが抱えて外に逃げた！」
窓を見れば、割れていることに今更気がついた。
dr「…あー、お前青鬼を召喚できる魔法使いか？」
rd「…なんで知ってんの？」
dr「相当価値があるからな、ここにある“魔女の心臓”の中でも、一番」
魔女の心臓ねぇ。
魔法使いの心臓のことをそう言う奴はいるけど、大抵ろくな奴じゃない。
rd「欲しいの？俺の心臓
ってかお前元々魔法使いじゃないだろ、何人食った？」
dr「2人だよ、オークションで買った
お前もそこから逃げたって聞いたぜ？」
嫌な事思い出させるなぁ、と考えながら青鬼を召喚する。
……魔女の心臓を2つ食ったってことは、こいつは2種類の魔法が使える。
1個は多分、ここら辺に落ちてるナイフが答えだろう。
遠距離攻撃してくるやつ苦手なんだよなぁ。
rd「レウさん、先行ってていいよ」
ru「えっ、でもらっだぁ」
rd「え？そんなにらっでぃの実力見たい？しかたないなぁそんなに言うなら見てってm「先行っとくねらっだぁ」おいコラ」
部屋から退出するレウを横目で確認。
俺はその男に向き直る。
rd「本気でかかって来いよ」
この隙に、みんな逃げられるかな。
最後にAの顔が見たかった。
(ky視点)
グラグラする頭を抑えて、目を開けた。
頭に柔らかい感触。不安そうなAの瞳。
可愛いなぁ、なんて呑気に考えていたらお腹に激痛が走る。
くっそ、最悪やな。俺やられたんか。
というかAの膝枕だこれ。最高か……？←
tr「きょーさん！？」
md「うっわ……ｲﾀｿｳ」
玄関にはらっだぁとレウ以外が集合していた。
コンちゃんが魔法で止血はしてくれたけど、失った分の血液は戻らないし痛みは引かない。
レウさんが息を切らして階段から降りてきた。
gn「らっだぁはどこ行ったの？」
ru「先に行っとけって……きょーさん大丈夫そう？」
ky「平気や、らっだぁの加勢に……い゛っ」
立ち上がって階段へ向かおうとする俺を全員が止めた。
あの魔法使いは強い。
だからあいつ一人で戦わせる訳には、
ｸﾞｲｯ
ky「…A」
手を握られて、なにか縋るような視線。
俺は何となく察した。
……俺の魔法を、
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りりべら(プロフ) - 金蛇さん» コメント気が付けなくてごめんなさい！そのシーンのイメージはアナ雪です！！良く分かりましたね！ (2023年2月7日 9時) (
レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
金蛇 - 氷の城のシーンでアナ雪を思い出した…すき… (2022年10月27日 15時) (レス) @page42 id: 0468f043bb (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - えるがみさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2022年9月20日 6時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
えるがみ(プロフ) - めっちゃ面白いです！大好きです！あああ続きが楽しみです投稿頑張ってください！ (2022年9月20日 3時) (レス) @page50 id: 024bcefcb8 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - ゆず酒ソーダさん» めっちゃ面白がって読んでくれて嬉しすぎて呼吸ができませn((( いっぱい書きます頑張ります！！ (2022年9月13日 19時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりべら | 作成日時：2022年8月16日 22時
