【gt】おひるねのかしり

復興の道標 ページ28

(数週間後…………)













tr｢ぐちつぼさんAちゃんどこ行ったか知って…あれ？｣

ﾄﾞﾝｯ
gn｢うわ痛っ！たらこ入口で止まるなよ｣

tr｢いやだってぐちつぼさんもいないんだもん｣

rd｢あれ、2人とも何してるの？｣

gn｢A探してんの、朝飯食ってないんじゃね？ってたらこがいうからさぁ｣

rd｢ああ、Aなら…………｣


























(you視点)



原っぱは、今では戦争の跡地になっていて。
戦車のキャタピラ跡や爆弾でえぐられた地面が目立ってる。

良い、お昼寝の場所だったんだけどなぁ。




gt｢でももうお前こんなところで昼寝はしないだろ？｣

｢うん、そうだね ぐちつぼが呪いを解いてくれたんだもんね｣

gt｢……それまだ引きずるのかよ｣

｢あははっ、言い出したのそっちだよ？｣




私が普通に夜に寝れるようになったのは、まぎれもなくぐちつぼのおかげだ。
ネタを擦るようだけど、本当は感謝してる。




gt｢だいぶ復興作業も終わったんじゃね？ あとはあっちの国の被害状況も見て行くかどうかの判断をきょーさんあたりにしてもらうか｣

｢うん、…なんだか不思議な気分
私の国の復興まで手伝うなんて言い出すとは思わなかったよ｣

gt｢なんでもいいだろ、それで…｣




全部終わったら、Aはどうするの。
そう私の目を見てぐちつぼは、真剣そうに尋ねる。

どうする、かなぁ。




｢解毒剤の研究をしたいな｣

gt｢……解毒剤？｣

｢うん、ほら、アザが残っちゃったでしょ、あの毒のせいで｣




だから、私が撒いた種は私が摘み取るんだ。
まだまだやることは沢山ある。




gt｢そっか…忙しいなお前｣

｢…なんか嫌なこと言っちゃった？｣

gt｢いや、べつに｣

｢拗ねてる〜？w ねぇねぇ、ぐちつ｣




あ。

顔真っ赤だ。
なんでなのかは分からないけど、つられて赤面してしまう。

それに、手に握ってるのって





……指輪？






｢ぁ、えっと｣

gt｢…Aの邪魔はしたくない、けど｣





gt｢受け取って、くれませんか｣







戦場の跡地で、こんな焼け野原で。もっといい場所あったんじゃないかな。

だけど、ここは思い出の場所だから。

私とぐちつぼが出会った、最初の場所だから。




｢ふふっ、私犯罪者だよ…？｣

gt｢こんな優しい犯罪者は他に居ないだろ｣

｢……私で、本当にいいの？｣

gt｢Aがいい｣




震える手で、受け取った。




｢こちらこそ、よろしくお願いします｣

あとがき→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す