【gt】おひるねのかしり

2 ページ17

ﾊﾞﾝｯ




gt「らっだぁ！」

rd「うわぁあああ！！？びっくりした…っ」




扉を閉めて、警戒する。
館内放送が遅いのもあって、らっだぁの部屋にあるトランシーバーを常時ONにしておいた。




rd「一応俺も戦えるからね、ぐちつぼ」

gt「…王様ドッチボールで最前線に突っ立ってる王様みたいな事言うなよ」

rd「おー、なるほど」

「呑気に感心してる場合じゃ、」




らっだあの背中に影がかかる。

その瞬間、照明が消えた。

一瞬見えた影は、窓から来たものだ。
窓から誰かが、




gt「っ」

ﾀﾞﾝｯ


ﾊﾟﾘｨﾝ




rd「うわぁっ！？」

gt「走れらっだぁ！！」




ドアから先に退出させて、俺は銃口をそいつに向けようとして、

え、もうこんなに近い…？




ﾄﾞﾝｯ

gt「っ、あ」




知らない花の香り。
嫌な予感がして、息を止めて一気に引いた。

黒いフードを被ったそいつは、拳銃と何やら布？を持っている。

てか、黒いフードを被った暗殺者って、原人らを襲ったやつじゃねーか。




gt「お前…！」




1発、引き金を引く。
その前に避けられてしまったけど、まあいい。
今の銃声で誰かしら気付くだろう。

それより、なんだか息がし辛い…？



……原人の症状を思い出す。
深い眠りと、自発的な呼吸を止める作用。

解毒剤は、あのラムネ。




gt「う、っ」




いそが、ないと。
息が出来ない。走って、やられないよう廊下を駆け抜ける。
幸いそこまで俺の部屋とらっだぁの部屋は離れてない。



ｶﾞﾁｬﾝｯ


ｶﾞｻｯ

gt「っ、は、ぁ……」




すご、食わなくても香りでどうにかなった。
振り向いて、あいつが来てることを確認する。



ﾊﾞｧﾝｯ
gt「い゛っ」



ｶﾞﾀﾝ



肩を撃たれた。
よろけて、倒れた先はラムネの置いてあった棚。

丸いラムネ玉は転がっていって、あいつの足元で止まった。





「………」




照明が無くてよく見えないけど、そいつは何故か立ち止まってるように見えた。
いや、止まってる。

明らかに、ラムネを見ている。





「……ぁ、、……」



gt「…？」




小さすぎて聞こえない。
よく分からないがチャンスか？これ。
銃を構えて、撃った。

相手は油断していたようで、腕に当たって悶えていた。




ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ



ky「いたぞ、こっちやで！」




分が悪いと判断したのか、フードの男は窓を銃で割って逃げていった。
あーあ、俺の部屋の窓治す費用経費で落とせるかな。

3→←首に残るその紫色

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す