知識ノ中ノ闇�� ページ7
「ねえ、Aってどこに行きたい？」
話し合いが始まった。
だけど、相変わらずながらAはなかなか話さない。
「私は…どこでもいいですよ」
カルマくんが聞いても、答えない。
まあ、国に対する知識がないんだからしょうがない。
「渚くんは？」
カルマくんは僕にも聞いてきた。
でももちろんわかるはずもなく…ただ首を横に振った。
もし…Aが何か知っていたら。
ちょっと…きいてみたいかな。
でもこういう人に限って面白いことを知っていたりするものだ。
「Aさんはエヴィリオスについて何か知ってるの？」
「…ベルゼニアのアスモディンにはサテリアジス・ヴェノマニア公爵が住んでいます…
最近は女性誘拐事件が多発していますから、あまり長居すると危険かもしれません」
やっぱりわか…え？
Aは淡々と話し続ける。
そんな彼女は、淡々としていながらどこか寂しげにも、
僕たちの反応を楽しんでいるようにも見えた。
「ベルゼニアには他にもバニカ・コンチータがいます。
食について極め、ベルゼニアに貢献したといいます。こちらにも悪い噂がたっていますね。
人を喰らう食人鬼とかなんとか」
「ちょ、ちょっと待って、Aさん詳しいの？」
Aは少しうつむいた。
何か理由でもあるのだろうか。
普通にしては詳しすぎる、気がする。
「…昔、母がエヴィリオスで働いていたので」
「へえ…じゃあ教えてよ。俺達全然わかんないからさ」
カルマくんは優しく笑った。
その顔には、優しさと共に好奇心の想いが見えた。
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マリー(プロフ) - 入右未来さん» いえいえ、駄作でほんと済みません(泣)でもこれからも頑張りますね！ (2015年4月13日 16時) (
レス) id: cd92c848e2 (このIDを非表示/違反報告)
入右未来(プロフ) - 大好きな2つの作品のコラボが読めて、とても嬉しいです！ありがとうございます。 (2015年4月13日 0時) (レス) id: 99a240abd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリー | 作成日時：2015年3月7日 8時
