放タレシ七ツノ罪〜クロノ・ストーリー〜�� ページ26
…無限。
金髪の女性は、時間は無限にある、と言った。
「…どういうことだ」
カルマさんは呟いた。
まあ、時間が無限にあるなんてありえない。
でも、もし…不老不死の女だとすれば？
いや、そんな人いないのはわかっている。
ただ、さっきから木に向かって話しているのも気になる。
木が話すわけないから、女性が一人で話しているのだ。
でも、明らかに独り言には見えないし。
「おや君たち！こんなところにいたんですか！」
…最悪だ。
私たちは隠れて聞いていた。
でも、今の殺せんせーの一言でばれただろう。
「誰かいるの！？」
女性は振り返った。
でも、私たちは隠れているから、すぐには見つからない。
でも、殺せんせーは簡単にばれて当たり前。
案の定、殺せんせーに気づいた女性は、目を丸くしていた。
「…何この黄色いタコ…あ、生け贄のタコ？でも、こんな大きいの面倒ね」
生け贄？
全く、厨二病なんだから。
きっと、結構魔方陣とか書いている厨二なんだ。
そう、そうに決まってる。
「おやおや、何かあったんでしょうかね」
そう言って、顔を緑と黄色のしま模様にして…
いつものマッハ20で消えた。というか逃げた。
私たちを置いて、だ。
「何かいたわね…」
「嘘、だっていたじゃない」
「わかったわよ。じゃ、行ってくるから」
「大丈夫、魔導師エルルカ様よ」
「失礼ね。じゃ、失礼するわ」
女…エルルカは去っていった。
エルルカは、自分のことを魔導師、と言った。
魔導師…魔法なんてこの世界にあるわけないのに。
「じゃ、俺たちも行こうか」
カルマさんと私は、そのまま歩いていった。
「るりら、るりら…」
何か、聞こえる。
「ねえ、何か聞こえない？」
「…そう？気のせいだよ」
なら、仕方ない。
気にしないふりで、歩き出した。
子守唄は、まだ止まない。
「…気のせいに決まってる」
カルマさんは、小さな声で呟いた。
時ヲ彩ル哀レナ唄〜るりらるりらと響く歌〜→←放タレシ七ツノ罪〜クロノ・ストーリー〜��
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マリー(プロフ) - 入右未来さん» いえいえ、駄作でほんと済みません(泣)でもこれからも頑張りますね！ (2015年4月13日 16時) (
レス) id: cd92c848e2 (このIDを非表示/違反報告)
入右未来(プロフ) - 大好きな2つの作品のコラボが読めて、とても嬉しいです！ありがとうございます。 (2015年4月13日 0時) (レス) id: 99a240abd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリー | 作成日時：2015年3月7日 8時
