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病院に着くとすぐに分娩台の上に乗せられた。
もう、そこからは痛くて痛くて何がどうなって産まれたかなんて覚えてない。
でも、確かに覚えているのは
元気な泣き声で赤ちゃんが産まれてくれたこと。
そして、初めて自分の我が子を抱いた。
なんとも言えない幸せな気持ちになった。
この子があたしとすばるくんの子供なんだって。
疲れ果てて病室に戻ると
渋「あ、A〜お疲れ様」
ふわっとすばるくんの匂いに包まれた。
そして、あたしの頭をポンポンって撫でて
渋「ほんま、お疲れ様。頑張ったな」
「うん…ありがとうっ……」
渋「んもー、泣かへんの。」
「だってぇ〜」
渋「Aは泣き虫やなぁ」
そんなこと言ってるけど
すばるくんだって涙目でしょ
自分の子供が産まれたのが嬉しいんだよね
わかるよ。
渋「あ、そうや！性別は？
おれずっと教えてもらえんかってんからおしえてや！」
「んーとね、男の子だよ」
渋「男の子かぁ、かわええなぁ」
「抱っこしに行こうか」
渋「え、ほんま？もう抱っこできるん？」
「うん、大丈夫だよ^_^」
渋「まって、怖いねんけど…落としそうやわぁ」
「ふふっ」
めっちゃ、慣れない感じでぎこちなく抱っこしてるから
思わず吹き出しちゃった
渋「おいっAなに笑ってんねん笑
ほんまに、怖いねんぞっ笑」
「あ、そうだ名前。」
渋「あ、俺考えてんけど男の子やったら悠心(ゆうしん)がええと思って」
「悠心？うん。かっこいい！由来は？」
渋「それがな？由来とか何もないねん。
とにかく、男の子やったら悠心がええってずっと決めててん。
かっこよかったら何でもええやろ？笑」
「うん、いいと思う笑」
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作者名：りあくら | 作成日時：2017年6月18日 22時
