愛があるから。（赤）2 (ページ15)

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渋「あー、もしもし？」

「うん、すばるくんどーしたの？」

あれから、荷物整理して、カレー作って今は電話中

渋「いや、あのさ今日ごめんな。」

「あー、うん大丈夫だよ、しょうがないもんね」

渋「嫌な思いしたやんな？」

「んーん、平気だよ、あんなとこで声かけたらバレちゃうからね。
あの時結構人居たし」

渋「ほんま、ごめんな。俺が一般人やったらこんな思いせんで済んだんに」

「なんで、自分を責めんの？大丈夫だって。
あたしはそんなに弱くない」

渋「そうやんな。これからも嫌な思いする事あると思うけど、よろしくな」

「うん、こちらこそ」

確かに、あの時は

ガッチリ目が合ったのに

顔色１つ変えずに通り過ぎっていって

あー、やっぱあたしとすばるくんでは立ってる位置が違うんだって。

覚悟はしていたことだけど

やっぱり悲しかった。

でも、だからってそんなことで凹んでらんないし

すばるくんはちゃんとあたしのことを想ってくれてるって分かってるから

全然平気だよ。

だから、俺が一般人やったらなんて

そんなに自分を責めたりしないで、

あたしは大丈夫だから。