愛があるから。（赤）2 (ページ13)

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「あー、疲れた。もう動けない」

母「あんた、まだ早いわよ。」

「あたし妊婦だよ？」

母「知ってるわよ？」

いや、さ

知ってるわよじゃないわ笑

妊婦は人より疲れんのが早いんだよ笑

今はママとお買い物中。

急にママが赤ちゃんのもの色々必要とか言い出して

今歩きで出かけてる。

歩きだよ？歩き。

ほんとありえない。

近いからとか言ってるけど

近いとも言えない距離だからね。

「なんで、妊婦に歩かせんのよ笑」

母「少し動いたほうがいいのよ
体力付けとかなきゃ出産が大変だからね」

「はぁ、荷物重すぎ…」

洋服なんか

必要以上に買っちゃうし

まだ必要ないものだって買うし…

死にそう…

母「なーに、死にそうみたいな顔してんの
そんなんで、出産どうすんのよ。」

うわ、心の中読まれてる…

「だってぇ」

あー、早く着かないかなーって思ってると

「え？あ！すばっ……あ」

遠くにすばるくんが見えた。

大きな声ですばるくんを呼ぼうとしたけど

周りの人にバレるから抑えた。

「ねえ、ママ、あれすばるくんだよね？」

母「えぇ？どこー？
え、あの帽子にマスクの人？」

「そうそう！」

母「えー、渋谷さんに見えなーい」

「すばるくんなんだってば！」

確かに、帽子にマスクでいかにも不審者って感じで

誰だか分かんないけど

奥さんのあたしには分かる。

どんどんこっちに歩いてくる。