勝利くんの家 ページ4
A「おじゃましまーす」
勝利「どーぞー ソファ座ってていいよ チャイのこと見ておいて」
相変わらずシックでビンテージものでまとめられた部屋
私の足元をウロウロしている勝利くんの愛犬のチャイちゃん。
A「チャイちゃん〜久しぶり〜〜♡かわいいねぇ♡」
無類の犬好きの私は勝利くんが仕事場にチャイちゃんを連れてくるたびにべったりで とても仲良しになっていた。
勝利「これから作るから待ってて すぐできるから」
腕まくりしてキッチンに向かう勝利くん。
相変わらず華奢な腕だなぁ
あ アイスのこと忘れてた
A「勝利くん 冷凍庫開けてもいい？アイス入れたい」
勝利「うわ ありがとう いいよ 勝手に開けて」
A「そういえばさ、聡ちゃんこれなくなっちゃったね 抹茶 余っちゃったから食べてね」
勝利「おれ 抹茶も食べたいから 後で半分しよ」
A「え！食べたい！ありがとう」
… なんか カップルっぽい会話だな
うわ ないない 彼氏居なすぎて変な妄想が…
なにか会話 会話…
考えていると、急に勝利くんがフライパンにオリーブオイルをドバドバ入れ出した。
A「え笑 めっちゃフライパンにオリーブオイルいれるじゃん笑」
オリーブオイルってひと回しくらいじゃないの？
勝利「これが美味しいの！なんで？ってくらいいれるのがいいんだよ。 これからトマト揚げるからはねるよ！ソファーいってて！」
A「はーい チャイ〜あそぼー！！」
おもちゃで遊んだり、追いかけっこをしたり、楽しい時間を過ごした。 そんななか、いい匂いが部屋に広がって、
忙しくてお昼ご飯を食べれなかったお腹がぐぅ と鳴った
勝利「できたよ〜 名付けて！ 食材一個で作る絶品トマトパスタ！ と、オーガニック野菜のシザーサラダ」
おしゃれなテーブルにおしゃれな料理が並べられた。
A「おいしそう… ありがとう勝利くん」
勝利「さぁお客様 お席にどうぞ」
笑いながら椅子を引いて私を座らせてくれた。
ジェントルマン…？ 健人くんじゃあるまいし
いつもとは違う勝利くんの まるで女性を扱うような振る舞いに、不意にドキッとしてしまう。
A「ありがとう いただきます！」
(勝利)「健康のためにサラダからたべな。」
相変わらず食事の順番にはうるさい勝利くんだ。
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作者名：ﾏﾛﾝ | 作成日時：2022年9月26日 22時
