(78)【第三層】ベータ ページ30
エルフ野営地に着くと爽やかな空気が私達を出迎えた。
うーん、やっぱ変わらないなあ。それにベータの頃より広くなってるからすごい快適感がある。
と、そこまで考えてから、あれ?と思った。私は元ベータテスターを名乗っているが正確にはベータテスターではない。
なのに今、ベータテストの時の風景をなんとなく思い出したり、何をしたのかなど薄い記憶を思い出したりしていた。
ただの想像なのかもしれないがそれにしては鮮明だ。ベータの頃の風景を見たこともないのにあんなに鮮明に思い出せるだろうか、いや、できない。
これは一度検証しないとな。勝手に過去が変わっているということも0.1%くらいはあるかもしれないから。まあ、十中八九考えすぎだとは思うが。
アスナ「早く鍛冶屋さんのところ行こうよ」
考えているとアスナに手を引っ張られた。
リゼ「な、なんかめっちゃテンション高いじゃん」
アスナ「むしろどうしてリゼはテンション低いの?自分の剣が生まれ変わるの楽しみじゃないの?」
リゼ「そりゃ楽しみだけどさ〜。ていうか何で鍛冶屋さんの場所知ってるの?」
アスナ「昨日、私の剣を作ってもらうときにキリトくんと行ったもん」
リゼ「あ〜、なるほどね」
こうして手を引っ張られながら走っていると、悔しいけどアスナをお姉ちゃんのように感じてしまう。いや、やんちゃな妹に連れられるお姉ちゃんにも見えるか。うん、そうだな、それがいい。
リゼ「そういえばその《シバルリック・レイピア》って強化試行回数何回だっけ」
アスナ「15回よ」
リゼ「じゅうご!!すっげぇ…」
アスナ「ふふん。この子とならみんなを守れるくらい強くなれそうな気がするわ」
リゼ「もう十分強いっすけどね」
アスナ「そんなことより、もうすぐ着くよ」
リゼ「へーい」
アスナ「あ、団長もいる!団長からもバフ貰おう!」
リゼ「は…バフ?」
鍛冶屋に着くと、ヒットは丁度強化を終えたところだった。
アスナ「今からリゼが剣を作るから団長もバフ係やろう!」
リゼ「だからバフってなに…」
アスナ「手を掴むだけだよ」
リゼ「は、はぁ…」
アスナの手がこちらに伸ばされたので掴んだ。ヒットもポケットから手を出したのでそれを了承と判断し掴んだ。
リゼ「じゃあ、この剣をインゴットにしてください、鍛冶屋さん」
鍛冶屋「フン」
アスナ「ここの鍛冶屋さん、無愛想だけど腕は良いみたいよ」
リゼ「…腕が良いならなんでもいいや」
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りりか@(プロフ) - 星猫さん» 内容は知らないです! (2020年9月13日 13時) (レス) id: 4f8eab539e (このIDを非表示/違反報告)
りりか@(プロフ) - ミリアさん» すいません、知らないです! (2020年9月13日 13時) (レス) id: 4f8eab539e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ポケモンは知ってます? (2020年9月13日 10時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - たくっちとツイステは知ってます? (2020年9月13日 9時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
りりか@(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月16日 8時) (レス) id: 4f8eab539e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりか@ | 作者ホームページ:http naru1
作成日時:2020年8月15日 15時