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★08 ページ8
朝早くから海へと向かう車内
1番後ろの席に座り流れる景色を
ぼんやりと眺める
廉くん今日は何してるのかな…
海、一緒に行こうって誘えばよかった
まだ8時にもなってない人影もまばらな浜辺
ビーチサンダルに入ってくる砂をわずらわしく
思いながら歩いていく
この辺は海の色も綺麗だし
遠浅で弟達が遊ぶにはもってこいだよな
海をみてはしゃぐ弟達
まぁ、私も久しぶりの海を目の前にすると
気持ちも少し上がってきた
今日も暑くなりそうだし
きっと気持ちいいに違いない
空気入れを使って次々と浮き輪や大きなシャチ
なんかを膨らませて海へと駆け出した
やっぱり夏を楽しまなくてわ！！！
ひとしきり波と戯れて
お腹も空いてきたから
小さなこの浜に唯一ある海の家へと
向かう
持ち込みOKな海の家で母はクーラーボックスから冷えたトマトやキュウリなんかをだしてきて塩をふって皆で齧りついた
採れたの野菜はなんでこんなに美味しいのかな？
甘くて瑞々しくて
そんな事を考えてたら父が焼きそばを両手に持ってやってきた
それから
「廉くんおったぞー」
と一言
え？廉くん？？
「おっちゃーん、お待たせ！これ残りの分」
そう言って廉くんが
できたての焼きそばを運んできてくれたのだった
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作者名：Riri | 作成日時：2021年9月13日 3時
