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翌朝まだ6時だというのに朝から元気にはしゃぎはじめた弟達によって起こされた
「蝉取りにいこー！蝉ー！！！」
と昨日遅くまで飲んでいた父を揺すり起こしてる
「んーー」
だけど父はまるで団子虫のように丸くなって
起きるような気配は全くない
「おねーーーちゃん！！」
そして矛先は私へと向かってくる
「レンレン呼んでーーー」
『ええ？』
「昨日な、宿題教えてくれるって約束してん！！」
「あ、僕は、ゲームする約束した！あつ森すんねん！！」
いや…廉くんこんな朝早くから絶対起きてないと思うけど
「なーなーー」
「おねーーーちゃーーーん」
あーーもう！うるさい！！
『わかった！わかったから！！後で電話してあげるから、もう少し寝かせて？』
「「えー！！」」
ぶうぶう文句を言ってると
ばぁちゃんが朝できたでーと呼びにきた
田舎の朝は早い
弟達から遅れる事1時間ほどして
私と母が朝ご飯の並ぶ卓についた
弟達はばぁちゃんと畑に出ていったらしい
ほんと元気だな
朝ご飯を片手に廉くんへと
LINEを入れる
ー弟達が廉くんと約束したって朝からうるさいんだけど、今日これますか？ー
と
送ったメッセージに既読がついたのはもうすぐでお昼になる頃
「ごめん！今日は学校の友達と約束しとんねん！」
と返事がきた
どうやら今日は廉くんとは会えないらしい
と1番ガッカリしたのは、弟でも、妹でもなく
この私だった事は間違いない
廉くんに会えないとなると
急にここはなにもなくてつまらない
ただの田舎になってしまう
弟達と一緒に宿題をして
畳の部屋でゴロゴロしてると
明日は朝から海に行こう！
と父が言ってきた
弟達は喜んでいたけれど
明日も廉くんに会えないのは嫌だなー
なんて1人だけテンションのあがらない
のは私だった
まぁ、こっちに来たからと言って昔みたいに
毎日毎日一緒に遊べない事くらいわかってた
事だけど
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作者名：Riri | 作成日時：2021年9月13日 3時
