TWISTED WONDERLAND【EPISODEofHEARTSLABYUL 】 (ページ1)

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prologue ページ1

僅かに開いていた窓の隙間から風が入る。季節が季節である為少し肌寒い。自信の毛布に包まりながらホットミルクの入ったカップに口を付ける。

『……甘い』

砂糖入れすぎたかな？、と首を傾げてカップをテーブルに置く。

コンコンッ

「A。起きてるかい？」

『起きてるよ〜』

失礼するよ、と入って来たのは赤髪の少し小柄な少年

リドル・ローズハート。

彼は彼女を見ると少し顔を歪ませ、口を尖らせた。

「まったく。…窓を開けっ放しにするなんて、今の時期を分かっているのかい？」

『あっはは〜！凄ーく寒い！』

笑いながら開いてる窓から空を見上げる。夜空に浮かぶ小さな星と象徴するような月が輝いている。

「明日は大事な入学式だ。前日に風邪をひいてしまったら元も子も無い」

早く寝るんだよ、と言葉はキツいが私を優しくベッドに寝かせ窓とカーテンを閉めてくれる。

『……面白い事が起きそう』

何故かわからないがそう感じた。リドルにおやすみ〜、と返事をし私は夢へと旅立った。

＿＿闇の鏡に導かれし者よ

＿＿汝の心の望むまま鏡に映る者の手を取るがよい

＿＿私に、彼らに、君に残された時間は少ない

決してその手を放さぬよう＿＿＿＿＿。