あの子のことしか…【地縛少年花子くん】

２人きり ページ5

今日は珍しくAが急用で掃除にこれないと言っていた









慌てているものですぐ教室から出て行ってしまった









聞けば光くんも来れないと言っていた









先生に呼び出しをくらったとかで









とにかく２人がいないなら花子くんと２人きり









２人には悪いけど用ができてよかった！









このまま花子くんと急接近すれば、、、









「…ふふっ」









そんな妄想しながらトイレのドアを開ける









「！……ヤシロかぁ〜相変わらず来るの早いね〜？」









ふよふよ浮きながら近づいてくる









うわぁっっ…近い！!！









「…Aは〜？」









やっぱりAかぁ









「Aなら用事があって今日は来れないみたい」









「え！？A来ないの！？…そんな〜」









ガックリと肩を下げるキミ





　






そんな落ち込まないでよ…私がいるじゃん









、、、なんて言えたら









どれだけ楽なんだろう









「んー、仕方ない少年も来れないみたいだし掃除始めようか」









「…うん！」









掃除をしている間会話は少ししかなかった









ほぼ私から話題をふってるだけで花子くんは聞いてるだけだった









聞いてる時の花子くんの顔は楽しそうだったけど、どこか寂しそうだった









それはAがいないから









Aじゃないから









そうでしょ？









言葉には出さず私は掃除を続ける









「ヤシロ！今日はこれくらいでいいよ！ありがとね！」









「…ぇっ…？」









まだ数十分しか…いや私からしたら“しか”









だけど








「もうこんな時間だから帰っていいよ！！」









気をつけてね！と言う花子くん









キミからしたら“もう”なんだ、、、









私はバイバイと言ってトイレを出た









「…A明日…来てくれるかな…」









そんなキミの寂しそうな呟きがトイレから聞こえた

対応の違い→←苦しい

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

8

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