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凛々しい眉毛をさげて、彼が店内に戻ってきた

『お疲れさま』

そう言うと

「悪い人じゃないんっすけどね。酔うとちょっと…」

困ったように、顔をしかめて、カウンターを片付ける

『モテモテやん?』

「え?やっ!アレはそんなんじゃないでしょ…!!」

そうかなー、あの人は割と本気で好きなんじゃないかな…

『可愛い人だよね…』

ポツリと呟いたら

「ん?まぁーそうですかね…でもあくまでお客様ですからね」

カウンターの中に戻った彼が何気に言ったその言葉がまた胸をチリっとさせた。

時計を見るともう閉店の20分前、
今日はあんまり話せなかったな…

「今日はあんまりAさんと喋れなかったな…」

え?と思って顔をあげる

「なんか、さっせん!折角来てくれたのに」

申し訳なさそうに顔くしゃっとさせて、笑う…

『そうやね…閉店までおろうかな…』

「全然いてくださいよ!」

そう言ってくれたから、初めて閉店までこの店にいることにした。

そろそろ帰ろうかと、お金を支払うと、

「あ、あの、もう少しで終わるんで!待っててくれません?」

パチパチと瞬きを何回もして

「もう遅いから…送らせて下さい」

そう言ってくれた。

グラスの拭く長い指……その所作の美しさに思わず見とれてしまう。ピカピカになったグラスは仕舞われて、全ての片付けが終わると、ギャルソンエプロンを外して

「お待たせしました!帰りましょっか!」

と、向けられた笑顔に胸がキュンとした気がした……

好っきゃねん→←RED × Jealousy



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Riri(プロフ) - ericerestiaさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました!!やっぱり付き合うきっかけって気になりますよねー。いづれ描きたいと思います。廉くんの反応も含めて考えてはいたのでそのうち形にできたらと思います。 (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - あさひさん» そう言って貰えて嬉しいです!!付き合うきっかけになったエピソードは書いては消して、書いては消してでなかなか納得のいく物が出来上がらずにお蔵入りになってしまいました。また上手く纏まったら書きますね!! (2019年9月1日 20時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
ericerestia(プロフ) - 岸くんのステキなラブストーリーありがとうございました。私も付き合うことになった瞬間や、それを廉くんが聞いたときのリアクションなど知りたいです。もしよろしければお願いいたします! (2019年9月1日 14時) (レス) id: bfa1763544 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 全然お腹いっぱいじゃないです!まだまだいけます!!もっと岸くんとイチャイチャしたいですー!!終わっちゃうのが寂しすぎます…(切実)二人が付き合うきっかけになった出来事とか読んでみたいです!いきなりのリクエストすみません… (2019年8月31日 22時) (レス) id: 1753a678de (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - あさひさん» あさひさん!コメントありがとうございます。私岸くんの1番の魅力ってそのギャップだと思っていて、それをこのお話で如何に表現できるかと思い書いてますので、伝わっててめっちゃ嬉しいです! (2019年8月26日 22時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Riri | 作成日時:2019年7月20日 6時

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