赤の他人なんて関係じゃ片付けられない事態が起こりました【ハイキュー!!】 (ページ3)

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2・遡って… ページ3

先生が猛ダッシュで保健室から出ていき、ひとり取り残されたわたしは保健室の端に置いてある冷蔵庫と冷凍庫からアイスとジュースを取り出し、椅子に座って甘味を堪能していた。

コンコン

そんな優雅な一時に割り込んでくる人が一人…

保健室の扉がノックされた。

『ん…はーい』

アイスの最後の一口を飲み込み、扉へと向かう。

『いま先生いないんですけど…て、え？！』

扉を開けると、黒髪センター分けの男子が座り込んでいた。

体操服を着ているから運動部だろうか。顔が赤くて汗をかいているからきっと熱中症だろう。

『えーと！とりあえず、ベッドのところまで歩けますか…？』

しゃがんで腕を掴みながら問いかけると、相手はゆっくりと立ち上がりフラフラとしながら保健室の中まで入る。

まだ体力あった…

なんてホッとしていたら、相手が床にあるコードに躓き転びそうになる。

体を掴んで支えようとするが、バランスを崩してしまった。

「あっ」
『ちょっ』

その瞬間、彼との顔は0距離

チュ

小さなリップ音のあとにドサリと二人が倒れ込む。

『だ、大丈夫ですか？！』

焦りすぎて声裏返った……

『…ん？』

右胸部に違和感。なにか軽い重りが乗せられているような感覚を感じ、視線をそっちに移すと

人の手が乗っていた。

「え、あ、…すいません」

男の子は焦ったように手をどけてすぐに立つ

『ちょっと！、すぐに立ったらいけないんじゃ…』

熱中症かそれとも今の事故によってか顔はまだ赤く、体調も優れなさそうというのにすぐに立ち上がる男の子。

しかし、男の子はフラつくわけでもなくすぐにそっぽを向いた。

「あの…スカート、」

そう言われ、疑問に思いながら自分のスカートを見る。

なんと、見事にめくれているではないか。

『……え』