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街灯に照らされた姿を見てコナンがあっと驚く
「A…あっA姉ちゃん……!」
角を曲がって現れたのは、Aだった
コナンは慌てて両手を背中に隠す
「どうしたの?こんなところで……」
制服姿のAは何も言わずに近づいてきた
コナンは違和感を覚える
どうして制服を着ているんだ?
それにどこか雰囲気が……
「A姉ちゃ___」
「ずっと待ってたんたよ」
コナンの前で立ち止まったAはそう言ってニヤリと微笑んだ
そのいびつな口元をみた瞬間__コナンの意識が急激に遠のいた
遠くでボソボソと話し声が聞こえてきて、コナンは目を開けた
しかし視界は暗く何も見えない
(な、なんだ、ここ…)
何やら狭い所にいるようだった
「すごい!おっきいー!!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた
(Aの声!)
「この水が数日前に真っ赤になったんだって」
蘭や園子の声まで聞こえてくる
コナンは必死に手を伸ばし、何か硬いものを掴む
(ん?…よし、これで……)
ボールペンの先を出しファスナーに突き刺す
ファスナーが開き光が差し込む
「んっ!!」
目を閉じたコナンはすぐに開いたファスナーに手を入れて、上部を持ち上げる
コナンを閉じ込めていたのはスーツケースだった
「マーライオ……ン……?」
コナンは目を疑った
マーライオンの他、対岸に立つ特徴的な三つのタワー
「シンガポールかよぉぉぉ!!」
呆然としていたコナンは我に帰り自分の身体を見る肌は浅黒く、服は半袖シャツに短パンに変わっておりまるで現地の子供のよう
博士の道具もなかった______
いったいどうなって…
「そうだ、Aがいたはず…!」
コナンは走り出した
大勢の観光客の中からAの姿を探す
するとマーライオンのそばにA、蘭、園子がいた
「待って!A姉ちゃん!!」
コナンの声に気づいたのかAが振り向くが違う方に手を振った
「新一!こっちこっち!」
(えっ?)
Aに駆け寄ろうとしたコナンは驚いて立ち止まった
「悪い悪い待たせちまったな!」
工藤新一がいた
笑顔でAの元へ駆け寄っていく
「どこ行ってたの、捜したんだよ!」
「おっちゃんを木陰に案内してたんだよ」
木陰には小五郎がいた
「へー…ありがとう…」
蘭がにっこり微笑んだ
「もぉ相変わらずねぇ、おじさま」
Aの肩をつかみながら呆れた顔で見る園子
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ゆうみん - おおお気になるなあ、コナン達、彼女ちゃん達続きが楽しみです (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - この作品面白くて好きです!続きのお話待ってます! (2020年5月1日 12時) (レス) id: 4322747f5c (このIDを非表示/違反報告)
カナメ(プロフ) - 初めまして!今回、他の作品もぜひ読ませてほしいです。お願いします。 (2020年4月29日 1時) (レス) id: b215099f8f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年4月10日 22時