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☆2 ページ2

街灯に照らされた姿を見てコナンがあっと驚く


「A…あっA姉ちゃん……!」


角を曲がって現れたのは、Aだった
コナンは慌てて両手を背中に隠す


「どうしたの?こんなところで……」


制服姿のAは何も言わずに近づいてきた
コナンは違和感を覚える

どうして制服を着ているんだ?

それにどこか雰囲気が……


「A姉ちゃ___」


「ずっと待ってたんたよ」


コナンの前で立ち止まったAはそう言ってニヤリと微笑んだ
そのいびつな口元をみた瞬間__コナンの意識が急激に遠のいた







遠くでボソボソと話し声が聞こえてきて、コナンは目を開けた
しかし視界は暗く何も見えない

(な、なんだ、ここ…)


何やら狭い所にいるようだった


「すごい!おっきいー!!」


聞き覚えのある声が聞こえてきた


(Aの声!)


「この水が数日前に真っ赤になったんだって」

蘭や園子の声まで聞こえてくる


コナンは必死に手を伸ばし、何か硬いものを掴む

(ん?…よし、これで……)


ボールペンの先を出しファスナーに突き刺す
ファスナーが開き光が差し込む


「んっ!!」


目を閉じたコナンはすぐに開いたファスナーに手を入れて、上部を持ち上げる

コナンを閉じ込めていたのはスーツケースだった



「マーライオ……ン……?」


コナンは目を疑った
マーライオンの他、対岸に立つ特徴的な三つのタワー

「シンガポールかよぉぉぉ!!」


呆然としていたコナンは我に帰り自分の身体を見る肌は浅黒く、服は半袖シャツに短パンに変わっておりまるで現地の子供のよう
博士の道具もなかった______


いったいどうなって…

「そうだ、Aがいたはず…!」


コナンは走り出した
大勢の観光客の中からAの姿を探す
するとマーライオンのそばにA、蘭、園子がいた


「待って!A姉ちゃん!!」


コナンの声に気づいたのかAが振り向くが違う方に手を振った


「新一!こっちこっち!」


(えっ?)


Aに駆け寄ろうとしたコナンは驚いて立ち止まった


「悪い悪い待たせちまったな!」


工藤新一がいた
笑顔でAの元へ駆け寄っていく


「どこ行ってたの、捜したんだよ!」


「おっちゃんを木陰に案内してたんだよ」

木陰には小五郎がいた


「へー…ありがとう…」

蘭がにっこり微笑んだ


「もぉ相変わらずねぇ、おじさま」

Aの肩をつかみながら呆れた顔で見る園子

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設定タグ:工藤新一 , 江戸川コナン , 映画沿い   
作品ジャンル:アニメ
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ゆうみん - おおお気になるなあ、コナン達、彼女ちゃん達続きが楽しみです (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5c9701a404 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - この作品面白くて好きです!続きのお話待ってます! (2020年5月1日 12時) (レス) id: 4322747f5c (このIDを非表示/違反報告)
カナメ(プロフ) - 初めまして!今回、他の作品もぜひ読ませてほしいです。お願いします。 (2020年4月29日 1時) (レス) id: b215099f8f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年4月10日 22時

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