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そうか…もう入試の時期なのか…。
「さぁーさ、皆さん!暗殺もいいけど受験もネ!!!!」
「いきなり現実に引き戻しやがって」
「当然でしょう。私立なんてもう再来週に迫っています」
やっば、私立来週!?
慌てて予定帳を見ると来週の日付に赤文字で私立受験と大きく書かれていた。
…勉強しないとなぁ。
私は予定帳をポケットにしまい殺せんせーを見る。
「それぞれが…E組を出た後、どういう未来を選びたいのか」
「……!!」
「君達は…先生が爆発する確率が高くないと教えてくれた。そして…卒業したら暗殺も辞めると皆で決めた」
「標的の先生がその方針に挟む異論はありません。…というより先生も同じ事を言うつもりでした」
「暗殺の結果がどうなろうが。たとえいくら国から頼まれようが。たとえ地球がどうなろうが。君達の暗殺はそこ(卒業)で終了です」
皆が俯く中、私はじっと殺せんせーを見つめた。…先生だって元は人間。私達よりも先を生きて来た1人の人間にすぎない。
「ナイフと銃を置き…それぞれの道へ歩き出さねばいけません。1度きりなのは行事に限らず、殺せようが殺せまいが…必ず別れは来るものです」
__それが…教室というものだから。
私も、皆も自分の進路を見つけなきゃいけない季節
卒業の日まで、
殺せんせーの暗殺期限まで、
……あと、
………………38日。
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赤羽業&愛未 - 暗殺教室 (2022年4月14日 12時) (レス) @page1 id: 852d75d539 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽業 - 暗殺教室 (2022年4月14日 12時) (レス) @page2 id: 852d75d539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリ | 作成日時:2021年4月3日 19時