鬼殺隊の日常【リレー小説】 (ページ2)

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水柱の継子の日常【槿椛】ページ2

『任務ですか？』

何も言わずに屋敷から出ていこうとする師範を引き止める。

まぁ隊服着てるし…刀持ってるし…任務なんだろうけど…

なんか言ってくれてもいいよね。

「あぁ。じゃあ」

と言って出ていく師範をバイバ～イと軽く手を振りながら見送る。

ふぅ。と一息ついて夕飯にしようと部屋へ行こうとする。

「やっほ～！」

『…真菰～。いい加減驚かせようとしてくるのやめてくれない？』

後ろを向くと逆さのよく知ってる顔が目の前に現れる。降ってきた。という表現の方が正しいだろうか。

天井からぶら下がった真菰に呆れ顔で話しかけ、部屋へと向かう。

「わっ。何やってんだお前」

ヒョコッと顔を出す獅子色の髪の少年ー錆兎ーにちょっとどうにかしてよ。と一言こぼして再び足を進める。

私は生まれつき霊が見える。その事は今は私以外誰もいない。親は知っていたが帰らぬ人となったから。

「バァッ！」

『同じ事やられても驚きませんよ』

真菰のように天井からぶら下がったー降ってきたー逆さの顔が目の前に現れる。

「いいじゃない～♪」

『まぁいいんですけど』

師範の姉の蔦子さん。この屋敷には合計五人の霊が住み着いてる。まあ残りの二人は滅多に顔を見せてはくれないが。

まったく…楽しい屋敷だよ。

「なにつくるの？」

台所で待ち伏せしてた真菰に聞かれ、秘密。と言って包丁を握る。

『できた～！』

私がつくったのは肉じゃが。小さい頃から本当に大好きで、よくこの屋敷の食卓には鮭大根と肉じゃがが並ぶ。

夕飯を机に運んで席につく。

『いただきま～す♪』

うま～

「そういえば椛。お前任務ないのか？」

『うん。今日はないよ』

「…寂しくないの？」

急にどうした真菰。幽霊と会話してるからって友達いないわけじゃないんだよ？

『なんで？』

「いやだってボッチごh」
『ボッチじゃないから。四人いるから！てか何で錆兎が答えるわけ!？』

「いや…だって義勇いないから…」

『へ？』

「いや、だって仮にも恋仲じゃん」

『仮じゃないから』

そうなんです。私は師範って呼んでるけど、師範とは恋仲なんです。この事は錆兎たち以外誰も知りません。

『それに…』

「？」

『私はボッチじゃない！』

「私…“は”？ww」

「じゃあ義勇はボッチなんだなww」

『いや、師範には炭治郎がいるじゃん』

「炭治郎だけ？」

「ww」

『え？あっ。違っ』

◆◇◆

これからよろしくお願いしまーす！

錆兎逹は基本、槿についてまわってます