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電車から降りたら呼び止められて。
あと数分、いや数秒で閉まっちゃうのに。
安「あ…敬語、なしで。」
「え、でも…」
安「コレもお礼の内に入れてくれへんかな?」
「はい…あ、うん!わかった!章大くん!」
安「章大でえぇよ。」
「いや、呼び捨てはちょっと…じゃあ…章ちゃん!」
安「んふ、おっけ。」
−−−「「ドアが閉まります」」
「じゃ、章ちゃんまたあとで。」
安「おん。楽しんできぃやー」
「ありがと!」
章ちゃん…
また、あとで。
私は友達が待ってる待ち合わせのカフェに急いだ。
***
あたしは今まで参戦してきた、どのコンサートより今回が一番テンションMAXだった、ような気がする。
この胸のドキドキ…のんちゃんにお手振りもらったせい?ハマちゃんにピースしてもらったから?
それとも…電車の中で偶然会った、章ちゃんと一緒の名前の章大くんに会ったせい…?
分かんない、頭パンクしそうー…
安「Aちゃーん!」
「あっ!章ちゃん!ごめんね;何かコンサートが思ったよりも長引いちゃって…」
安「大丈夫やで!俺もいま来たとこやし。コンサート楽しかった?」
「うん!」
安「そっか、そら良かったなぁ!」
ほな行こか?、と首を傾けて笑う章ちゃん。
なんて可愛らしいんだ…
安「このカフェでええ?」
「やばい、オシャレ……すっごくあたし好み!」
章ちゃんの行きつけらしいそのカフェは
街外れにあり、隠れ家的な感じだった。
カランカラン、と鈴の音がなり入ったそこは
白と黒を基調にポイントで赤がところどころある、
センスのいいお店だった。
色々雑談をしながらやっぱり目の前にいる章ちゃんは
やっぱりあの章ちゃんなのではないかと試行錯誤していたら…
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作者名:ゆーちゃん | 作成日時:2019年1月18日 12時