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小瀧の車に乗ったはずの藤井が戻ってきた。
藤「安田くん…」
安「ごめんな、藤井。こんなことになって」
藤「安田くんが謝ることじゃ…」
安「おん、せやけどー…」
藤「神ちゃんのこと、よろしくお願いします」
安「…おん。」
隣で青白い顔した神山に目線を合わせて、
話しかけていて。
この為だけにこっち戻ってきたんやな、
いつもはふわふわしててあんまり頼りないけど
やっぱりメンバー思いの強いやつやな。
藤「神ちゃん…喋れる?」
神「……りゅ、……せ?」
藤「……ん、大丈夫?頑張ったな、Aちゃんのこと守ってくれてありがと」
神「……ごめん、ごめんなっ………りゅうせ、ほんまごめんっっ、」
藤「神ちゃんは謝らんでええねん。謝ることしてへん。今日はいっぱい甘えてえーよ。安田くんと大倉くんが付いてるからな」
神「ありがと…!」
藤「元気になったらまたいっぱい遊ぼ!」
安「さ、車乗るか」
神「はい」
会計をし、店員さんにお騒がせしました、と誤って店を出るとまだ顔は赤いものの、正気を取り戻していた亮がいた。
安「あ、亮」
錦「章ちゃーん!ごめんな、」
安「んーん、寂しかったんやろ?」
錦「…、ごめんなー」
安「あれだけ飲んだら潰れるて」
錦「せやな、気ぃつけるわ!」
安「大倉から聞いたかもしれへんけど、亮は小瀧の車に乗せてもらってな」
錦「は?俺聞いてへんで」
安「おーくら言うてなかったん?」
錦「おん、何?」
安「諸事情があって…また落ち着いたら話すけど、とにかく今日のとこは小瀧に送ってもらって」
錦「…おん、わかった」
安「じゃ、小瀧。亮のことよろしくな」
小「はい、じゃ錦戸くんこっちです」
錦「じゃな、章ちゃん!」
安「おん、また」
ーブロロロ…
小瀧の車を見送り、残されたのは俺らだけ。
安「さ、俺らも行くか」
大「おん、」
安「神山、助手席でもいける?」
神「……はい」
安「ん、ええ子や」
と、神山の頭をポンポンして大倉の車に乗せる。
俺はおんぶしていたAちゃんを先に後部座席に乗せ、俺も続いて乗る。
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作者名:ゆーちゃん | 作成日時:2019年1月18日 12時