30話 ページ33
「ここ…か」
カタクリは自国から持ち出した書物の元、オヤシロ島に上陸した
彼は藁にもすがる思いだった
彼がオヤシロ島から出た後、Aの物と思われる船が発見された
その船は書物に載っている“祭事が行われる場所”の近くであった
彼自身、オカルトなものは信奉してはいないが
文字通り、“藁にもすがる思い”だった
彼はAの船が見つかった場所と同じところに船を止め上陸し、洞窟を目指した
.
.
.
「ここ、だな…」
彼の目の前に聳え立つ大きな山の中には似合わない、こじんまりとした洞窟の入り口が見つかった
彼はその中に少し窮屈そうにしながらも入っていった
中は明かりもなければ陽の光も差し込まない場所であると言うのに、あたりがよく見えた
彼はその事実と、Aがいなくなった事実に照らし合わせ、少し背が冷たくなった
.
.
「祠…か？」
書物による“神”と言うものは見当たらないが、彼は見つけた祠に吸い寄せられるように近くへと寄った
この祠は彼が探しているものではないと言うのに
本能が、礼儀を持って挨拶をせねばならないとそう言い続けるのだ
パンッ
「………………」
彼は1度手を大きな音で叩いた後、手を合わせて邪魔をするぞ、と言う事を告げるための挨拶と
彼が探しているAの事を思った
すると
「っ…ぐ、ぅ…！！
の、脳が…目が…や、焼ける…！！！！」
彼は目を見開くと、ヨロヨロと祠から頭を抱えながら遠ざかった
「ハッハッ、あ、がぁ……
ぁ…アァァガァアァァァァアァァァ！！！！」
彼は静かな洞窟の奥で、獣のような声で叫んだ
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城咲(プロフ) - リラン＠レイさん» こちらこそ、お返事を幾度かいただき、ありがとうございました！ 遅くなってしまいましたが、今から早速新作を拝読させていただきますね！お疲れ様です。 (2018年11月10日 23時) (
レス) id: 0982189a9d (このIDを非表示/違反報告)
リラン＠レイ(プロフ) - 城咲さん» 長い間ご愛読、本当にありがとうございました。 新作も公開しましたのでそちらもお時間がございましたらお足を運んでくださると嬉しいです。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。 長い間、本当にありがとうございました＾＾ (2018年11月10日 20時) (レス) id: 9985f29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
城咲(プロフ) - 錬成会から帰ったら完結してました…体調が優れない時もあったと思いますが、私はこの作品を読めて嬉しかったです！完結おめでとうございます！！ 次の作品も楽しみにしてます！！ (2018年11月7日 7時) (レス) id: 0982189a9d (このIDを非表示/違反報告)
リラン＠レイ(プロフ) - 鬼鳥さん» コメントありがとうございます。 本当に永らくお待たせしてしまい申し訳ございません。鬼鳥様の応援もあり、完走する事ができました。ご愛読、本当にありがとうございました。 新作も近日公開予定ですのでどうぞ今後とも当方をよろしくお願い致します。 (2018年11月5日 22時) (レス) id: 9985f29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
鬼鳥(プロフ) - うわぁあい！楽しみに待ってました！！待てば待つほど作品が更新された時に喜びが大きいというものです！！なので無理をせず、むしろ読者を焦らす勢いで！！ずっと待ってますから、ご自身の無理のないように…！いつも更新ありがとうございます！！ (2018年11月4日 10時) (レス) id: 1aa456631d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラン＠レイ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/rirann0229
作成日時：2018年8月2日 13時
