【ONE PIECE】愛ショウナリ怨みカケル呪い

12話 ページ15

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「誰か大きな怪我をしたものはいないか！！」






相手を一掃し、船ごと沈めたカタクリは、船のクルーたちを見回しながらそう叫ぶ







「カタクリ様！






死人はいませんが、何発か打たれた威嚇砲撃の際に壊れた船体の一部が刺さったものが数名います！





敵にやられたものは1名もいません！







ですが、刺さったものを抜くとなると、我々ではどうしようもなく…」







船のクルーが現在の状況をカタクリに向かって報告する






カタクリはそれを聞き怪我をしたもののそばに寄ると、船の一部の木やネジなどが身体に刺さってしまったものや、かすって切れている傷を確認した








「まずは船体をどうにかしない限りは医者の元へ行けないな…






動けるものは地下から予備の船体用部品を持って修理に当たれ！！






傷を負った者は申し訳ないがしばし耐えてくれ！」








カタクリはそう叫びながらクルーたちに指示を与える







すると次の瞬間








「アンタ馬鹿じゃ無いの？！？！





この怪我放っておいたら壊死するじゃない！！！」








Aがありったけの包帯や食事用のナイフやタオルなどをもち、船内からドアを蹴破って現れた








「医療器具が何処にあるかわからなかったからとりあえず持っているものと近場にあるものを借りたわ







私は医者よ、ここにいる人間全て私が面倒を見るわ








……ちょっと、そこ邪魔よ






ぼうっと突っ立ってないでさっさとどきなさいよ」







Aはキッと厳しい表情を浮かべながら傷ついた兵士の元へと向かおうとする





その近くにいたカタクリに向かって邪魔だというと、彼は驚いた顔を浮かべながらもその場から動かない








「退きなさいって言っているのが聞こえないのかのノロマ！！！




アンタも、突っ立ってるだけの木偶の棒やるなら、さっさと医務室から怪我用の道具を持ってくるなりなんなりしなさいよ！！！！







聞いてるの？！





ほら、さっさと行け！！！！！！！」








彼女はそういうと、カタクリの膝を蹴り飛ばし足早にクルーの元へと向かった









カタクリは唖然とした表情を隠せないまま、2、3度目を瞬かせた後







医務室へ駆けて行った

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