80話 ページ35
彼女の技は併用して使用することができない
そのかわり
決して、逃れることはできない
「っ、グハァ…ッ！」
ドフラミンゴは身体中から棘の様な形をした血液を吹き出した
この技に持続効果はないが、ローから気をそらすための時間稼ぎにはなる
彼女はそう思いながら途端に自身の身体を蒸発させた
.
.
(この姿になるのは…何年ぶりなんだろう…)
蒸発した水蒸気の中から現れたのは結われていた髪が解かれ緑がかった髪は海の様な美しい蒼色へと変わり、さらに液体化しキラキラと透けていた
顔や手足にはちらほらと鱗の様なものが伺え、陽を浴びて美しく七色に光っていた
その身体もまた皮膚を通し、光を取り入れながら
透けていた
Aは自身の手を見つめ数回握っては緩めを繰り返し、身体を慣らした
すると彼女は徐に鳥籠に向かって手を伸ばし、鳥籠に触れた
すると
バシァッ
彼女の手は液状化し弾け飛び、跡形もなく地面に叩きつけられた
その間に外野の声など彼女の耳には届か事は無く、ただ鳥籠の外の一点を見つめ、なおも身体を鳥籠へと近づけた
ビシャッ、ズズッ＿＿＿＿
彼女の身体は鳥籠は触れるとそのまま鳥籠をすり抜け身体の約半分の面積を失いながら外へと脱出した
そして
ヒュッ、チャポン…バッシャアァァ
地に落ちたはずの水たちはたちまち彼女の周りへと円を描きながら集まり宙へ立ち上り彼女を覆った
そしてその水が消えるとそこには
鳥籠の中にいた時と同じ姿形をした彼女が、悠然とそこに立っていた
この一連の流れを見た彼らは言葉を失った
初めて見る『水を操る能力』も『覇王色』を纏っていたのも驚いたが、それは二の次だった
.
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.
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彼女はこの世のものとは思えないくらい
美しかったのだ
一連の所作や容姿に目を奪われ魅了された彼らは
その美しさからセイレーンを見出した
そして、信じられないものを見るかの様に、ドフラミンゴは徐に口を開いた
.
.
.
「A…お前…
ミズミズの実の、能力者か…？」
彼女は、自ら脱出する対価として
自身の能力が明るみとなった
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リラン＠レイ(プロフ) - 堕天使ルイさん» いつも暖かい声援をありがとうございます＾＾続編へ繋げましたのでそちらもどうぞよろしくお願い致します。 (2018年6月16日 12時) (
レス) id: 9985f29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - おぉ…!! とうとう続編に行くんですか…おめでとうございます。見つけたら、早速読んでみたいですね笑 (2018年6月16日 8時) (レス) id: d4dbc80d97 (このIDを非表示/違反報告)
リラン＠レイ(プロフ) - 堕天使ルイさん» いつもありがとうございます泣 なるべく多く更新したいのですがいかんせん病院の電波制限が私の運営の邪魔をしてくるのです… 私自身はピンピン何ですが医師がいい顔をしないんですよ… (2018年6月12日 17時) (レス) id: 9985f29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - 状態が悪くなってしまったのですか…心配です。本当に、あまり無理をしないでくださいね…!!!! 体に気をつけてくださいね。容態が良くなるといいですね。 (2018年6月12日 0時) (レス) id: d4dbc80d97 (このIDを非表示/違反報告)
リラン＠レイ(プロフ) - 堕天使ルイさん» 楽しみにしていただけるなんてとても嬉しいお言葉、ありがとうございます。 まだ少しずつの更新のせいで時間はかかりますがどうぞよろしくお願い致します。 (2018年6月6日 22時) (レス) id: 9985f29ab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラン＠レイ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/rirann0229
作成日時：2018年5月13日 21時
