「怖い」「寂しい」「愛されたい」ーJUMPー (ページ21)

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20話ページ21

朝から雄也に電話がかかってきた。

そしたら

りょうすけ〜って。

誰からだろ、って思ったら

けいちゃんだって！

涼「なぁに〜っ？

けいちゃんっ！」

゛あっ、りょーちゃん？

あのね、服かしてくれる？゛

え？

けいちゃんちに

弟とかいたっけ？

涼「なんで〜っ？」

゛ん〜っ？

まだおこちゃまなりょーちゃんには

わかりませんよ〜゛

って、さすがにおれのことばかにしすぎ。

涼「馬鹿にしないでよっ、」

゛まっ、いいから貸してくんね？

今から取りに行くから。゛

涼「は、えっ？ちょ、きれたし、」

雄「伊野尾くんなんだって〜っ？」

涼「なんかねー、

服貸して欲しいんだって〜」

光「いのちゃんちに兄弟なんていたっけ？」

それ、俺もさっき思ってたんだけど、

涼「なんか、けいちゃんが話してる時にさ、

後ろからどたばたしてる音はきこえたんだよね。」

雄「え?まじ？

伊野尾くん一人暮らしなんだけどなぁ、」

すると、

゛りょーちゃぁあん？゛

あ、けいちゃんだ。

涼「はーいっ」

伊「服取りに来た！」

すると、ちっちゃい男の子が

けいちゃんの後ろから覗いていたのに気づいた。

涼「え！？

へ、だれ！？」

伊「んー？

俺の友達。

ほら、だいちゃんあいさつは？」

大「んーんっ！」

だいちゃん、と呼ばれた男の子は

けいちゃんの後ろでしきりに首をふる。

伊「そっか、

んじゃ、気が向いたら挨拶しよ？」

気が向いたらなんて、

あいさつは会ってすぐするものだよ？

伊「ごめんね、

人になれてないの、」

涼「んーんっ、

大丈夫だけど、

その子の服が欲しいってこと？」

伊「そ〜っ！

俺の服大きすぎたからさ〜っ」

何年生くらいなんだろ、

顔は幼いし、

背も俺より少し小さい、

でも、

俺より年下じゃないと思う。

すると

光「あっ、

涼介誰だった〜っ？」

うぉっ、光くんかぁ

涼「んもっ、

ビックリさせないでよっ、」

光「ごめごめっ！笑」

涼「けいちゃんと、

わかんない人！」

いや、ほんとに分かんないんだもん。

答えられないよね！？