「怖い」「寂しい」「愛されたい」ーJUMPー (ページ2)

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2話ページ2

ガッチャン、

ものが壊れる音が聞こえる

最初は

あぁ、勝手に

母さんが暴走してるだけだと思ったんだ。

俺は

イヤホンをして、音楽を大音量で流した。

でも

「うぁっ、はぁっいた、いよぉっ！」

ん？これはあいつの声か。

あぁ、母さんが…

母「あんたなんかねぇ、

私の家に要らないのよっ！！」

パシっ！

「ふぇっ、いっ、たいっ、やめてよっ、ママぁっ、」

「いやぁっ！！

ふぐっ、」

母「あんたにねぇ、ママって言われる立場じゃないのよっ！」

この時カチンと来たんだ。

よく考えたら涼介はまだ10歳で

こんなのに耐えられる歳じゃない。

確かに俺はこの歳らへんから

同じことをされてきたけど

すぐに気絶していた。

しかもこれは１ヶ月間続いてる

あいつは全然寝れてない状態だろう

「ちっ、うっせぇなぁっ！

母さんもそんな弟にあたるなら

おれにあたればいいじゃんっ！

弱いものいじめみたいでウザいよ。」

「だいたいさ、涼介も頑張ってるんだから

行儀わるいだけで叩いたりしないでよ。

家族なんだからさ。

息子のこっちが恥ずかしい。」

俺は中学生だからいいけど

涼介はまだちっちゃいんだから

学校にもかよわせてやれよ。

母「ひかる、！

やめなさい。」

母「この子は私の息子じゃないからどうでもいいわ。」

なんだよ、

この前

゛あなたは自慢の息子よ゛

って言ってたじゃないか。

光「なんだ。

俺に飽きたと思えば

涼介にあたってさ、

今まで俺は怒らないでおいたけど

もうこりごりなんだよっ！」

母「うるさいわね、

私だって大変なのよっ！

あなたも体験してみればいいじゃない。

はい。

お金と必要なもの準備して

今日中に出ていきなさい。」

と言って通帳を渡された。

光「わかったよ。

こんな家でてってやる！！」

と言って荷物をまとめた。

光「ほら。

涼介もいくぞ。」

涼「へ…？

でも、ぱぱが…っ、」

光「今は自分のことだけ考えろ。

お前がここにいたらお前は壊れる。」

涼「ふぇ…っ、」

光「泣いてる暇なんてない。

早く行くぞ。」

荷物を持って外に出ると

俺らはとことこと歩き出した。