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「……どうっすかね」
一通りの施術が終わって鏡に向き直ると
そこにはまだ出会ったことのない自分がいた
『わぁ………』
「完っ全に、俺の好みに仕上げてます」
こんな感じが好きなんだ、兼近さん
それを知ることができたのも嬉しいし
自己満ではあるけど結構似合ってるんじゃないかと思う
『ありがとうございます、素敵です』
「マジっすか！はぁーよかったビビったぁ」
『わたしのリクエストですしそんな不安にならなくても』
笑いながらそう言うと
兼近さんはわたしの側に近づいてきた
「だってAさんは特別なんすもん、毎回緊張してるんで俺、あ、これ内緒っすよ？」
まるで一瞬この空間に2人きりになったみたいに
小声で囁かれたそれはわたしの体温を上げた
.
さっきのなんてただの営業トーク
わたしだけが彼の特別だなんてそんなのあり得ない
みんなに、言ってるんだろうな…きっと
心の中では悪態をついてみても
まだ顔の熱は冷めてくれないし
お会計の業務をこなす兼近さんの顔を見れなかった
「Aさん…？」
『あっ、すみません』
「これ、領収書っす」
『…ありがとうございます』
「どーかしました？なんかスタイリング気になります？」
お店の入口を出てすぐ
そう声を掛けられて足を止めると触れられた髪の毛
『…っ、特別なんて誰にでも言わない方がいいですよ』
「え…？」
『お仕事と分かっていても、勘違いします』
鮮やかなピンク色の髪に、整ったルックス
親しみやすい性格と確かな技術
彼は女の子が好きになる要素を持ち合わせすぎている
もうここには来れないかもしれない
そう思って歩き出そうとしたのに
「勘違いしてくれていいんすよ」
『…………』
「もう俺Aさんのこと、女の子として見ちゃってるんで」
『そんな…』
「ズルいっすよ、俺好みにしてなんて」
振り返って見えた兼近さんの表情は
いつも以上にキラキラして見えた
「カードに連絡先書いたんで、待ってます、マジで」
ヘアスタイル以外も彼の好みで
覆われてしまうわたしになるのも
そう遠くはない気がした
.
束縛02□Hamaie.R→←美容師□Kanechika.D
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みゅん(プロフ) - Shadyさん» こちらこそリクエストして頂きありがとうございました(^_^) (2021年11月20日 16時) (
レス) id: 138d7cc611 (このIDを非表示/違反報告)
Shady - リクエスト応えて頂きありがとうございました！男らしいリリーさんとてもかっこよかったです！ (2021年11月9日 19時) (レス) @page9 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
みゅん(プロフ) - りゅーこさん» こちらこそリクエストありがとうございました！喜んで頂けて何よりです(^_^*) (2021年10月19日 18時) (レス) id: 138d7cc611 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーこ - リクエストお答え頂きありがとうございました！！めちゃくちゃｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝしました(笑) 超良かったです！！ほんとにありがとうございました！ (2021年10月18日 0時) (レス) @page8 id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
Shady - はじめまして！リクエストお願いします！リリーさんの学パロで彼女の夢主がヤンキー達に襲われているのをリリーさんが一人で夢主を庇い守ってくれ、結構な怪我をしてしまったリリーさんを何とか夢主の家に連れて帰り手当てするお話お願いします！ (2021年10月7日 23時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅん | 作成日時：2021年9月6日 18時
