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「マフィンあるよ！」
「美味しいよー！」
男の子たちが楽しげに呼ぶ声と、ニコニコと手招きしてくれるのにつられて一階のダイニングテーブルの前まで降りてきてしまった。
「嶺亜は？」
「あっ寝ちゃって‥」
わたしが言うと
「えーお客さんいるのにー？」
ひとりの男の子がそう言ってみんながそれを遮るように慌てて口を塞いだり、肩を小突いたりしてた。
それを「なんでー？」なんて言いながら首を傾げた黒髪の男の子が
「これ美味しいよ！大光の彼女から貰ったの！」
そう言ってマフィンをくれた。
「彼女じゃねーし！」
それを言われた「大光くん」と思われる人が真っ赤になって叫んでたけど、口元は緩んでて、嬉しそうな感じだった。
寮‥なんだよね？
みんな兄弟みたいに仲良さそう。
わちゃわちゃと戯れ合う様子を眺めていたらチェックのシャツを着た細身の男の子が紅茶を淹れてくれた。
ありがたくいただいていると、
吹き抜けの階段から降りてきた嶺亜くんが
寝起きのちょっと掠れた声で
「俺牛乳‥」
呟きながらわたしの隣に座った。
「嶺亜くんお客さんじゃないんだから自分でやってー？」
文句をいいながらもさっきの男の子が牛乳を持ってきてあげて。
やっぱり仲良さそうだな。なんて微笑ましい気持ちになった。
ぼんやりとその様子を見ていると
「帰ったのかと思った」
珍しい嶺亜くんの不機嫌そうな声が聞こえてきた。
「えっ？あっ‥あの‥おやつにつられて‥」
あれ？なんか怒ってる‥？
何故だか慌てて言い訳のように口籠ると
嶺亜くんはまたフッと表情を変えて
「A、いっつも甘いの食ってる」
いつもの悪戯っぽい表情で笑った。
「デブるよ」
そう言いながらも、わたしの手にもうひとつマフィンを乗せてくる。
「あ、ありがとう‥」
お礼を言いながらふいに呼び捨てされた事にドキドキしていた。
普段はちゃん付けなのに‥。
それから、いつも、って言われた事。
いつもわたしの事見てくれてるのかなって勘違いしちゃいそうになる‥。
そんな筈ないのに。
そんな事あり得ないのに。
懸命に自分に言い聞かせた、
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
