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最初はわたしがモデル。
わたしなんかよりもっと綺麗な子モデルにしたいだろうな。
そう思いながらも
「ポーズ指定して」
って言ったけど
「自然にしてていいよ」
嶺亜くんのその言葉でお互いをモデルにしたグロッキーがスタートした。
わたしがモデルになった番が終わっても、描き上がった絵を嶺亜くんは見せてくれなかった。
学校で見かける嶺亜くんの作品は、嶺亜くんの見た目のイメージとは違って、ちょっと怖い感じや、時にはグロテスクな感じの物もあって。
自分もそんな風に描かれてるのかな、なんて想像して可笑しく思いながら、モデルを交替した。
嶺亜くんは
「疲れたー」
なんて言いながらベッドの上にうつ伏せになった。
「このポーズでいい？」
って言いながら目を閉じた嶺亜くんに、わたしが逆らえるはずもなくて。
頷きながら、ふとこのポーズ、わたしが描いた天使と同じだ、と気付いた。
それからは夢中で描いた。
目の前に居る嶺亜くんを通して、天使の姿を。
卒業制作の大きなキャンバスの中では半分羽根をもがれて息絶えた天使だったけど
今わたしのスケッチブックの中にいる天使は幸せにまどろむ姿。
目の前にいる嶺亜くんと同じに微笑みながら目を閉じている。
綺麗‥。
嶺亜くんの美しい横顔を見つめながら、天使の絵を描きながら、なんだか気持ちが浄化されていくみたいに感じた。
あっという間に30分が終わった。
「嶺亜くん？終わったよ？」
声をかけたけど、返事は無くて。
すうすう、と小さな寝息が聞こえてきただけだった。
‥本気で寝ちゃった？
どうしよう‥このまま帰ったら怒られるかな？
でも気持ち良さそうに寝てる。
邪魔したくないな‥。
迷いながらそっと嶺亜くんの部屋を出たら
吹き抜けの下から
「あっ出てきた」
「オヤツあるよー」
賑やかな声が聞こえてきた。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
