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嶺亜くんは小さく溜息をついた後に話し始めた。
「俺‥ずっと前からAの絵のファンだった。知ってた？笑」
「ファン？？？」
驚いて思わず声が裏返る。
「高校生の頃から作品展とか入選作品のHP掲載とか見て、Aの絵と名前知ってた。なんて綺麗な優しい絵描くんだろう、って。こんな絵描くの、どんな人なのかなーって想像してた。
大学入って名前見た時、この子かー。って思った。
想像してたよりずっと‥なんつーか、からかいがいのある子で。笑。
でもいっつも一生懸命で。純粋で。かわいいなーって思ってた」
照れたような嶺亜くんの声。
「彼女は‥居た事もあるけど‥最近は『一回だけデートして』って言われて遊びに行ってるだけだよ
‥Aが行くな、って言うならもうやめる」
言ってる意味がますますわからなくてまた頭に？？？が浮かぶ。
「お前、ホント鈍感だね？面白いくらいに。笑
‥そのわりにちゅーはノリノリだったけど。笑」
「‥な‥」
いつもみたいにからかってくる嶺亜くんに赤面しながらどこか安心する。
それから言われた内容をようやく理解し始めて動揺した。
「わ、わたしなんか嶺亜くんに釣り合わない‥」
「『わたしなんか』ってお前よく言うけどさ。なんでそんな自分を卑下すんの？もうちょっと自信持て。充分かわいいよ？笑」
「い、陰キャだし‥」
「陰キャ？陰キャの定義って何？俺も見た目こんなんだけど、中身は結構オタクだよ？笑」
「でっでも‥」
「まーだごちゃごちゃ言ってんの？もう一回ちゅーすれば納得する？」
固まるわたしにニヤニヤとしながら嶺亜くんの顔が近づいてくる。
「あ、大事な事言ってなかった」
唇の手前で嶺亜くんの動きが止まった。
「好きだよ‥」
ちょっと照れたような嶺亜くんの声。
なんだろう‥。
まだ信じられない。
でも‥でも‥嬉しい。
ずっと好きだった。
嶺亜くんの事‥。
自分からは遠い存在だって‥最初から諦めて、自分の気持ちに蓋をしてた。
でも‥素直になろう。
素直になって、わたしも嶺亜くんに気持ち伝えよう。
そう決意して、勇気を出した。
「わ、わたしも‥好き‥」
わたしの言葉に微笑んだ嶺亜くんの顔が優しかった。
ふふ、と笑いかけてわたしの頭を撫でた後に
またゆっくりと嶺亜くんの顔が近づいてきて
わたしはたまらない気持ちで、ギュッと目を瞑った。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
