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「こんぴはこんぴだからさ。個性もあるし無理して笑う必要無いと思うけど。‥ただ、みんなも心配してるみたいだから‥。えーと。あっ俺がフォローする！だからしんどくなったら言って！」
俺のその言葉にこんぴは小さい声で
「‥うん」
って言ってたけど、何故だか目を合わせてくれなかった。
それからはこんぴを注意して見てフォローするようにした。
こんぴが疲れて無口になってきたら休憩入れてもらうように提案してみたり、飲み物渡したり。
こっそりチョコ渡して食べさせたりした。
そのうちに俺の手に軽く2回触れるのが、こんぴのSOSの合図になった。
ちょんちょん、と小さく触れるその仕草に、そっとこんぴを庇う準備をした。
なんか‥かわいいな。こんぴ。
そう思うようになったのは自分だけの秘密にしておいた。
雑誌の撮影の空き時間、長い休憩に入った直後、こんぴの手が触れた。
「横になってきたら？控室、空いてると思うよ」
「ん‥」
「平気ならここ居る？」
「ん‥」
「？どした？」
「‥なんでもない」
ひとこと言い残して、こんぴはふらり、と居なくなった。
再集合時間の1分前になっても帰ってこない。
探しに行くか‥と思ったら戻ってきた。
「こんぴ」
俺はちょっと咎めるような口調になってたのかもしれない。
こんぴはスルリと俺の横を通り過ぎて行った。
心配したのに。どこ行ってたの？
色々言いたくなったけど、こんぴは干渉されたくないんだろうな。
そう思って口をつぐんだ。
こんぴ、あんまり口煩く言われたくないんだろうな。
そう思ってついこんぴを心配したくなるのをグッと堪えるようにした。
その内にまたこんぴが笑わなくなってきた。
「もう一回」
再度嶺亜にさぐりをいれるように命じられた俺はまたこんぴに話しかけに行った。
薄暗い控室で、電気も付けずにひとりでぼんやり座るこんぴに、そろそろと近づいた。
「克樹」
今度は笑ってはくれなかった。
「こんぴ、今日ご飯行こ？」
こんぴが暗い顔な事に気づかないフリをして、出来る限りの明るい声で誘った。
「‥悪い。行かない」
「‥なんで？」
「ほっといて。悪いけど」
「なんで？ほっとけないよ！」
思わず声が大きくなる。
こんぴはちょっと眉をひそめたように見えた。
「‥ごめん」
謝りながらなんだか胸がいっぱいになった。
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りぷる(プロフ) - 靴下さん» コメントありがとうございます！励みになります！素敵な感想を書いてくださってとでも嬉しくなりました。拙いお話ですが、またお読みいただけると嬉しいです。 (2022年1月6日 5時) (
レス) @page39 id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
靴下 - 素敵なお話ありがとうございます！特に赤緑の、お互いへの信頼感がつくる2人だけの世界が大好きです！虹色mixの、それぞれの関係性と個性の違いをよく考えられていて6人がもっと好きになりました！更新楽しみにしております！ (2022年1月6日 2時) (レス) @page42 id: 1eafe779d8 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん♡ コメントありがとうございます！ いつも本当に励みになります。かわいいって言ってもらえて嬉しいです。名無しさんも更新楽しみにしてます！ (2021年11月22日 2時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！主さんの書かれる緑くんがとってもかわいいです❤︎ (2021年11月21日 23時) (レス) id: 0ca7a49390 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん！いつもコメントくださってありがとうございます（╹◡╹）♡ とっても嬉しいです！名無しさんの更新もいつも楽しみです！ (2021年11月11日 20時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2021年11月6日 21時
