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矢花と一緒に居たいけど‥一緒に居ると楽しいけど‥嬉しいけど‥
このままじゃ俺の心臓がもたない。
どうしよう‥。
聞いてみようかな。
矢花、俺の事どう思ってるの、って。
でもそんな勇気無い。
矢花に話しかけようとして、またやめて‥
グルグルと矢花の周りを歩き回る俺に、矢花はからかうように声を掛けてきた。
「だかさんどうしました？最近挙動がおかしいですよ？」
可笑しそうに俺の顔を覗き込んできた矢花に、意を決して聞いた。
「ねぇ矢花。どうしていつも俺の唇見てるの‥？」
おずおずと聞く俺に矢花は表情を変えずに唇から目を離さないまま言った。
「‥どうしてだと思います‥？」
あぁ、やっぱりそう言われた。
「‥キスしたくて見てる、って思ってますか？」
ずっと心の中に留めておいたその言葉を、矢花本人に言われて動揺する。
「‥えっ‥いや‥そういうわけじゃ‥」
パニクる俺とは対照的に矢花は静かな声のまま、目を逸らさない。
「だかさん？こっち見て‥？」
言いながらまた矢花があの目、をする。
元々少し吊り気味の切長の目をすがめるようにして俺を見る。
優しい表情なのに、その目を直視出来ない。
これ以上ないくらいの優しい声なのに、目を逸らす事を許してもらえないように聞こえて‥。
俺は‥ドキドキして‥胸が苦しくて‥
「矢花の顔、恥ずかしくて見れないよ‥」
涙目になりながらなんとか呟くと
「じゃあだかさんも、俺の唇だけ見ててください」
そう言いながらゆっくりゆっくり近づいてくる矢花の唇。
香るはずのない甘い香りがするような気がした。
どうしよう。どうしよう。
自分でもよくわからない感情でいっぱいになって、結局ギュッと目を瞑ってしまった。
「この状況で目を瞑ったらキスされちゃいますよ」
さっきまでの張り詰めた空気を破るように、急に吹き出して笑った矢花の声に目を開けた。
「だかさん、隙だらけ‥」
ちょっと呆れたように笑う矢花に
「あ‥しないんだ‥」
心の声をそのまま口に出してしまった。
「してほしかったですか？」
悪戯っぽく笑って、冗談で流そうとした矢花のシャツの裾を掴んで
「うん‥」
思わずそう呟いたら
また目を細めた矢花の顔がゆっくりと近づいてきて、
俺はたまらなくなって、またギュッと目を瞑った。
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りぷる(プロフ) - 靴下さん» コメントありがとうございます！励みになります！素敵な感想を書いてくださってとでも嬉しくなりました。拙いお話ですが、またお読みいただけると嬉しいです。 (2022年1月6日 5時) (
レス) @page39 id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
靴下 - 素敵なお話ありがとうございます！特に赤緑の、お互いへの信頼感がつくる2人だけの世界が大好きです！虹色mixの、それぞれの関係性と個性の違いをよく考えられていて6人がもっと好きになりました！更新楽しみにしております！ (2022年1月6日 2時) (レス) @page42 id: 1eafe779d8 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん♡ コメントありがとうございます！ いつも本当に励みになります。かわいいって言ってもらえて嬉しいです。名無しさんも更新楽しみにしてます！ (2021年11月22日 2時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！主さんの書かれる緑くんがとってもかわいいです❤︎ (2021年11月21日 23時) (レス) id: 0ca7a49390 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん！いつもコメントくださってありがとうございます（╹◡╹）♡ とっても嬉しいです！名無しさんの更新もいつも楽しみです！ (2021年11月11日 20時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2021年11月6日 21時
