幼女が1人 ページ2
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『い、いってきます。』
誰もいない家に向かってあいさつをする。10歳を超えたあたりから成長しなくなった。お父さんもお母さんも親戚の人もとっくに亡くなって、今じゃ私一人になっちゃった。でもね、そんなに寂しくないよ!だってね、
「おお、Aちゃん!今日は野菜が多く手に入ったから買ってきなよ!」
『あ、八百屋のおじさん!い、いいんですか?』
「安くしとくよ!」
『で、では、大根と人参とそれからじゃがいもとほうれん草と、ねぎをお願いします。』
「はいよ!」
「Aちゃん!お豆腐買ってかない?安くしとくよ!」
「Aちゃん!こっちはお肉安くしとくよ!」
「Aちゃん!お魚入ったよ!」
「Aちゃん!」
『は、はい!順番に回ります。』
このように、沢山の人が気にかけてくださるので////
「ううっ…」
『っ!だ、大丈夫ですか?』
少し人通りから外れた道で蹲ってるおじいさんを見かけた。大丈夫かな?
「む、胸が…」
『胸が痛いんですね!すぐ近くにお医者さまのいる場所があります。そこの所まで行けそうですか?』
「ああ…ありがとう…」
はぁ、なんとか間に合ってよかった。あのおじいさんは胸に持病があったらしくて、あと少し発見が遅れていたら大変なことになってたって言われてびっくりした。でも、助かってよかった。
人助けしてたらすっかり遅くなっちゃった。早く帰ってお夕飯作らないと。
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李猫(プロフ) - めっちゃくそ面白いです!続き楽しみにしてます。 (2021年3月6日 18時) (レス) id: 893699292a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高野豆腐の欠片 | 作成日時:2020年6月13日 0時