45〜幸人 side〜 ページ46
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あぁ言ってしまった……
Aの家を出て、一人ため息をつく
本当は言わないつもりだった
あいつが俺に気持ちないことも知ってたし
何より今の関係が俺はすごく好きで
それを壊したくなくて、
Aの笑顔をずっとそばで見てられるならそれでいいんだって…
でも、本心は全然そうじゃなかったんだな、笑
今更自分の本心に気づいて、遅すぎだろって自嘲してしまう。
裕太とAが出会ってからお互いだんだん惹かれ合っていってるんだ
裕太は俺の大事な親友だし俺が無理に入り込んでドロドロさせようなんて思ってない
純粋にお前たちを応援したいって思ったよ
でも…でも、なんでなんだ…
あの時、Aに触れたいって強く思った
誰にも渡したくないって独占欲が俺を支配した
ピコンッ
『少し話したいんだけど』
あいつからラインがきた
…それで全てを悟った
俺はこの二人の関係に入っちゃいけないんだって
『いつでもいいよ』
そう送って、スマホの画面を落とす
ごめんな?裕太
最後の最後に悪足掻きしちゃったわ
ダセーよなぁ…
でも俺、お前たちのことはちゃんと応援したいんだよ
だから、今日だけは…
ポツ__ポツ__
雨が降ってきた
「傘…持ってきてなかったな」
その優しい音色を奏でる雨は
俺の頬を濡らして流れていった___。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2019年2月22日 21時