なぜ故、こうなった。【鬼滅の刃】

>> 漆 ページ8

ー1日目ー
刻(いつ鬼が来るかわからない。警戒しておこう。)

人「うぁぁぁぁぁ！！！！こ、こんなやつがなぜ！この山にいるんだ！」

刻(なんだ！？)

鬼「ひっひっひっ！俺はこの山でいちばん強い！お前も喰ってやる！」

刻(っまずい！何とかしなければ！)

鬼「久しぶりの肉だ！！」

人「い、いやだぁぁぁぁぁ！！！！」

刻『やめろ！！』

鬼「あーん？なんだ？おぉ、また人じゃねぇか！しかも稀血の匂いがするぞ！やったぜ！これで俺も！」

刻『何をグダグダ言っているんだ！とにかくその人を離せ！』

鬼「嫌だね。こいつを食べてからお前も喰ってやるから、大人しく待っているんだな！ひっひっひっ！」

人「いやだ！！！やめろぉぉぉ！！」

刻『朧の呼吸・壱の型 朧月下』

ガチンッ

鬼「ぐっ！やるじゃないか！だが、まだまだだな！！」

人「いやだ！やめろ！！たすけてくれぇぇ」

グチャッ バキッ

刻(ひ、人が……喰、われ、た…)

鬼『ひっひっひっ！まあ、人間の命なんぞこんなもんだ！次はお前の番だ！』

刻(だめだ、怯むな、立ち向かえ！俺なら出来る！必ず生きて帰ると約束しただろう！)

刻『うぉぉぉぉぉぉ！！朧の呼吸！弐の型！朧零潔白！！』

パスンッ！

鬼「な、なに！う、うがぁぁぁぁ！！」

刻(っ、やっと、か、けど、ひとり、助けられなかった…)

鬼「う、ご、ごめん、ね、父さ、ん……おに、に、なって、しまっ、て……」

刻(！！この鬼……)

Aはその鬼の手を取り祈りを捧げた。

刻『どうか、安らかに。』

鬼「っ……あり、が、とう、」

刻(この鬼は、なりたくてなった訳じゃ、ない…ということは、人だっ、た……これからはたくさんの鬼に出会う。
情を掛けてはいけない。けど……俺はっ……)

鬼への感情が入り混じるA。

刻(たとえ鬼にどんな過去があったとしても、鬼を斬らなければならない。この気持ちは、揺るがしてはいけない。)

この時、固く決意したAだった。

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