I am ready to start. ページ17
｢･･･よろしいでしょうか、DIO様？｣
｢ああ、行ってこい。･･･やはりA、、お前は私の一番の部下だよ。｣
DIOはひざまづいているAの頭を撫でて言う。
｢･･･一番、私のためになる事を考え、行動してくれる。･･･期待しているぞ、、A。｣
｢･･･はい。｣
Aは返事をすると、DIOの部屋を後にし、自分の部屋に向かった。
棚に無造作に置いてあるレッグホルスターを両太ももに付ける。
スカートに隠れるから、一見ただの女の子に見える。
レッグホルスターに拳銃を入れ、左足首にアンクルホルスターを付ける。
アンクルホルスターには小型拳銃を入れる。
これもブーツに隠れるので他の人には見えない。
特に必要になる機会もないかもしれないが、予備としていつも身に付けている。
Aは一通り銃を身に付けたところで、ナイフを人に気づかれない程度に仕込んだ。
｢･･･よし、行くか。｣
Aのその小さな一人言を聞いていた人間が一人。
｢どこか、お出かけになるんですか？｣
｢テレンス、、しばらく留守にする。｣
いきなり出てきたはずのテレンスに少しも驚いた様子も見せず、Aは言葉をつむぐ。
｢いったいどこに、、｣
｢サウジアラビア。｣
自分の言葉をさえぎって答えたAに、テレンスは顔をしかめる。
｢サン、、太陽、ですか？｣
｢そう、、そのスタンド使いのアラビア･ファッツのところに行ってくる。｣
･･･まったく、この人はいつも急だ。
｢危険じゃあないですか？あなたのスタンドは、、｣
｢別に戦いに行く訳じゃない。それに、あのモハメド･アヴドゥルだって死んだみたいだし。｣
J･ガイルとホル･ホースのコンビは負けはしたがモハメド･アヴドゥルを亡き者にする事が出来た。
今までの刺客がことごとく返り討ちにあってきた中、大きな功績だと言える。
｢･･･じゃあね、テレンス。｣
さっそく館を出ようとするAをテレンスは慌てて引き留めた。
｢･･･何？｣
｢砂漠は日射しに気を付けなければいけませんからね、少し待っていて下さい。｣
テレンスは何かを取りにその場を離れる。
数分待って、テレンスは何やら黒い布を持ってきた。
｢マントです。これを使って下さい。｣
｢･･･ありがとう。じゃあ、行ってくる。｣
Aはサウジアラビアに向かう。
承太郎達にはこのAの暗躍を知るよしもなかった。
だが、確実にその影は近付いて行くのである。
･･･きっとそれは運命。
desert him in the desert→←without the slightest doubt
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薄紅梅(プロフ) - 白鷹さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします。 (2016年7月18日 19時) (
レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)
白鷹(プロフ) - 面白くて何度も読み返してます！更新頑張ってくださいッ！ (2016年7月16日 7時) (レス) id: 878ffe970c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：薄紅梅 | 作成日時：2016年2月17日 1時
