検索窓
今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:29,634 hit

もし恋話してみたら ページ10

「・・・お前はどう思うんだよ、ナランチャ?」

パスタをほおばりながら言ったのはミスタだった。

「どうって、、あれは絶対いるね。」

さっきからの話題はもっぱらAの事についてだ。

Aの表情、言動から、僕達はAには、、

「あの様子は決定的だったな。確実にいるだろ、男は。」

今、アバッキオが言ったような事を予想した。

男6人に対して、女はA1人だ。

僕達がAの事が気になるのは仕方ないかもしれない。

「ジョルノ!だんまりを通しでるけどよぉ、けっこう本気だったんじゃねぇーの?」

「・・・どういう事です、ナランチャ?」

こうなると、いっきにこっちに話が傾いてくる。

「ジョルノ、、そうか、彼女がタイプなのか?」

「何言っているんですか、ブチャラティ。」

きっと、Aが来なければ、話はまだ続いていただろう。

「みんなー!まだお食事中?」

Aは笑顔でフーゴの手を引いて歩いてきた。

・・・フーゴの手を引いて?

僕はその光景に少し動揺したが、よく見るとナランチャは驚きとショックで目を見開いている。

「おいッ!2人で来たのか?!」

「そうだけど、、それよりも、皆はイタリア料理ばっかり食べてるね。・・・イタリア人だから?」

Aは俺が何で慌てているのかも気にしないで、ブチャラティから水をもらってありがとうなんて言っている。

「フーゴはパスタにする?ピザにする?」

「え、僕は、、」

Aとフーゴの仲がすごくよさそうに見えるぞ。

だけど、和気あいあいとした雰囲気はすぐに消えた。

"アメリカ合衆国大統領のファニー・・・"

食堂にあったテレビのその音を聞いた瞬間にAは手に持っていたガラスのコップを割った。

Aは自分の握力でコップを割ったんだ。

「A!お前、手ッ!」

普段あまり大声を出さないアバッキオが叫んだ。

Aの手からはガラスの破片のせいで血が流れていた。

テレビの音があれから聞こえてこないと思って見てみると、テレビにガラスの破片が貫通していて壊れていた。

しばらく怖い顔をしていたAだったけど、すぐにはっと我にかえって、ぶつぶつと何かつぶやいている。

許す事のできる愛とか、そんな事が聞こえたけどブチャラティが救急箱を持って来た時には普通になっていた。

「・・・急にどうしたんだ?普通じゃなかったぞ。」

「・・・ごめんなさい。」

Aはすっかり元気がなくなっていて、しゅんとしてしまっていた。

もし教えられなかったら→←もしお悩み相談したら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない!! (8月25日 15時) (レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです!!!!!とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです! (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか?悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです! 更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:薄紅梅 | 作成日時:2015年10月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。