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もしお悩み相談したら ページ9

あれからディエゴの容態はすぐによくなったみたいだった。

大事な競馬のレースに間に合うか心配だったけど、元気になってよかった。

「なーに、にやにやしてんだよー。」

そんな声がしたと思ったら、肩にずっしりとした重みが、、

「やめてよミスタ、、、私そんなににやけてた?」

「・・・にやけてたって言うよりは、いつもより顔がゆるんでいたぐらいだぞ。」

「まあ、、ゆるみきっていたけどな。」

ブチャラティの言葉にアバッキオが続ける。

「なんかいい事でもあったのか?」

「僕もその話を聞きたいですね。」

バイトのナランチャとジョルノまでもが、興味を示してくる始末だ。

「・・・別に大した事じゃないよ。」

その後、からかわれたり、こずかれたりと、いろいろあったけれど、皆は昼食のために仕事を抜けていった。

「フーゴは行かなくていいの?」

「僕は、、この作業が終わったら行きますよ、、」

フーゴもナランチャとジョルノと同じにバイトでここに来ている。

ここの皆はとても仲が良いんだけど、フーゴは何か、、自分から一線を引いているように見える。

「・・・Aは昼食にしないんですか?」

「うーん、、私はフーゴを手伝うよ。」

フーゴが今している仕事は書類の仕分けか、、

・・・私でもできそう。

それからは、2人とも無言で作業を進めたから沈黙が続いた。

「そう言えば、、」

「何ですか?」

私はふと気になった事を口にした。

「フーゴ達って、もともと知り合いだったの?」

「そう見えますか?」

・・・いつも思う。

Aは、こういうところは鋭いと、、

「フーゴ?」

「僕達は仲間でしたよ。」

事実はとても信じられるような内容じゃない。

・・・僕も信じられなかった。

生まれ変わったなんて、、

「・・・もしよかったらだけど、何があったか話してくれないかな?ずっとそのままじゃ辛いでしょ?」

Aはすごく優しい人だ。

それは誰が見ても明らかな事だろう。

「僕は彼らを裏切ったんです。」

普通だったら話さなかったはずだ。

「その時の僕には、どうしても彼らについて行く事ができなかった。」

でも、彼女になら話しても良い気がした。

「人の思いが全てわかる訳じゃないからね、、でもそれは昔の話でしょ?」

ただ、この人に慰めてもらいたかっただけかもしれない。

「今のフーゴが昔と変わった事は皆知ってるよ。」

・・・笑って皆のところに行こうと僕の手を引く彼女は、僕にはまぶし過ぎた。

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無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない!! (8月25日 15時) (レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです!!!!!とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです! (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか?悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです! 更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄紅梅 | 作成日時:2015年10月4日 0時

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