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もしお見送りされたら ページ7

「どうしたの、ディエゴ?」

「いや、、もう帰るのか?」

「・・・お見舞いにきただけだし、、ディエゴが休む邪魔しちゃったら風邪も治らないかもしれないし。」

・・・俺の心配をしてくれるのは嬉しいが、こんなにすぐ帰ってしまうのは、、

「もう少しここにいろ。」

Aは少し考えたような表情を見せると、また顔を上げた。

「わかった、いいよ。ディエゴが眠るまでここにいる。」

そう言って自分の荷物を置き、ベットの近くに座る。

「A、、」

「ダメだよ、ディエゴ。眠らなきゃ。」

Aは目を閉じさせるように手を当てる。

「目を閉じてしまったら、顔が見えないじゃないか。」

すると、うーんとうなる声が聞こえて、手にひんやりとした感触が、、

「・・・A?」

「私はディエゴの手を握ってるよ。これなら私がいるってわかるでしょ?」

・・・A、お前はどこでそんな殺し文句を覚えてきたんだ。

こんな状況で眠れる訳がないと思ったが、俺はいつの間にか眠っていたらしい。


「・・・ディエゴ、もう眠った?」

ディエゴは気測的に寝息をたてている。

「・・・早く良くなってね。」

Aは静かに部屋を後にした。


・・・あれから、いくつかの事を済ませてこの家を出ようとしていた。

「A、もう行くのか?」

「・・・DIOさん、、もともとディエゴのお見舞いにきただけだったので、、」

DIOさんとプッチさんがお見送りに来てくれた。

「また来たらいいよ。」

「ありがとうございます、プッチさん。」

そう言ってドアを開けようとした時、外側からドアが開いた。

そして入ってきた人は3人。

そのうちの1人は私のよく知っている人物だった。

「・・・吉良さんッ!?」

「・・・なぜ、Aがここにいるんだ?」

その人物は私が働いているスピードワゴン財団での先輩にあたる存在だ。

働く部門は違うけれど、何回か会って話している。

「吉良さんの知り合いですか?」

紫色の髪の少年が言った。

「こんな弱そうな人間がここの住民の知り合いにいるのか?」

そう言ったのはクセのある長髪の男性。

「・・・吉良さんもここにお住まいなんですか?」

「・・・ああ。」

この家には、いったい何人住んでいるんだろう?

既に7人はいた。

「・・・7人で全員だ。」

「えっ?」

「7人で全員だ。」

あれ、声に出した覚えは、、

「IQ400のカーズにとっては、貴様の考えをよむ事など造作もない事だ。」

「・・・えっ。」

もし冷蔵庫の中を見たら→←もし彼女が帰ったら



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無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない!! (8月25日 15時) (レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです!!!!!とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです! (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか?悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです! 更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄紅梅 | 作成日時:2015年10月4日 0時

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